LBP理論③:機能の詳細

私たちの精神は自身にとって最も重要な情報、最も愛する情報を優先します。
同様に私たちの精神は、各「情報」の基本的な目的に最も適した「機能」によってその情報を処理します。
4種類の情報と4つの機能があります。
認知ステップはそれぞれ1種類の情報と1つの機能で構成されており、各タイプ(16タイプ)は4つのステップの固有の組み合わせと順序を持ちます。
4種類の情報は思考の対象であり、機能はその情報を取り込んで処理する方法であり、判断と知覚は各種類の情報に対する優先順位を表し、▲内向性と△外向性は情報を取得する場所を示します。
編集機能(コンパイル機能)は、大量の情報を「常に」適用できる普遍的に適用可能なパターンにコンパイルします。
適用機能(アプリケーション機能)は、その機能の目的に最適な情報と選択肢を決定することにより、特定の状況に情報を適用します。
編集機能:感覚(経験)(S)・直観(概念)(N)
適用機能:感情(意義)(F)・思考(有用性)(T)
編集機能:ズームアウト視点
適用機能:ズームイン視点
各機能の外向性とは情報のために外向きになることであり、内向性とは情報のために内向きになることです。
機能が△外向性の場合(Fe,Te,Se,Ne)、潜水艦ソナーの「ピン」を使用して、人々や世界をつついて、外的世界にあるものを読みます。
機能が▲内向的の場合(Fi,Ti,Si,Ni)、それはHUD(ヘッドアップディスプレイ)のようなものであり、常に心の中の情報をチェックして調整します。
△外向的編纂機能(Se,Ne)
編纂機能が外向化されると、選択に対する反応を観察してパターンを見つけるために、外的世界に「ピン」を送信します。
得られた反応は可能性のデータベースを作成し、個人が何であるか、何ができるかを示します。(個人の性質や可能性を示します。)
また、人々の反応は、その人々の普遍的でズームアウト的な性質(パーソナリティ)を示します。
時間の経過とともに外向的編纂機能は個人の反応のデータベースを作成し、その人がどのような人であるか、情報源として信頼できるかどうかを確認します。
それは誰かの心の形をX線撮影するソナーのようなものです。
外向的編纂機能(Se、Ne)は常に人々の選択のパターンを観察することを目的としており、それは常に「④観察と動機」とペアになります。
したがって、外向的編纂機能は、個人や状況が過去にどのように反応したかを実際に体験することから学ぶという形によって(Se)、または、個人や状況がどのように反応するであろうかという概念の形でもたらされます(Ne)。
どちらも大規模なデータベースの形で提供され、Seは個人がすでに行ったことのパターンを見つけ、Neは個人が潜在的にできることのパターンを見つけます。
▲内向的適用機能(Fi,Ti)
内向的適用機能の場合、それは心の中で編纂済(コンパイル済)の情報を使用して、情報を「特定の状況に適用するための箇条書きの情報」へフィルタリングします。
内面に向かい、そのHUDが既に持っている情報にズームインし、「自身がすでに理解していることと、自身が欠いている情報」を調べます。
つまり、自由に使用できる「①データと詳細」を決定し、それらのデータの箇条書きに基づいて、状況に応じた結論を出します。
質問をし、特定の情報の欠陥を探します。
「データ」は頭の中の特定の情報です。内向的適用機能は常に「①データと詳細」に対して機能します。
Tiは「データ」を使用して特定の「状況情報」の効率的な有用性を見つます。
Fiは「データ」を使用して「状況」と「詳細」の固有の意義を理解し、本質的な重要性を捉えます。
どちらも特定の情報を使用して結論を決定し、疑問を呈します。
Tiは特定の情報の有用性に焦点を当て、Fiは特定の情報の意義に焦点を当てます。
▲内向的編纂機能(Si,Ni)
編纂機能が内向的であるとき、精神は情報パターン発見のための素敵な遊び場になります。
優れたシナリオジェネレータである内向的編纂機能(Si、Ni)は、最もズームアウト的なステップです。
なぜなら、精神の内部には、編纂してパターンを見つけることができる情報に境界がないためです。
内向的編纂機能は(精神の)HUDを使用して、編纂された情報の巨大なデータベースを順番に並べ替えます。
それによって物事をより良く機能させる(make things work)普遍的なルールを見つけます。
さて、ここでJタイプとPタイプが異なるところです。
Jタイプは、この内部の広大な遊び場を使用して、「世界全体が機能する方法」「普遍的に真実である原則」「世界の傾向を予測する方法」のパターンを見つけ、自身の「③行動」が世界と正しく相互作用するようにします。
Pタイプはこの内部の遊び場を使用して「③行動」のシナリオを想像し、行動のカテゴリをより良く機能させるパターンと類似点を見つけます。これによって、将来さまざまな世界の状況が発生したときに望ましい結果を取得できるようにします。
したがって、内向的編纂機能は常に「判断」(「行動計画」と「世界と結果がどのように相互作用するか」に焦点を当てる)です。
内向的編集機能は、Jタイプにとっては「②原則と傾向」であり、Pタイプにとっては「③行動と結果」です。
他の機能と同様に精神の中で編纂する方法は2つあります。
Siは過去の経験の中にパターンを見つけて、過去にどの「②原則」(Jタイプ)または「③行動」(Pタイプ)がより良く機能したかを把握し、一貫してより良く機能するものの背後にあるスレッド(一筋の連続した流れ)を見つけます。
Niは情報の全体的な精神的概念の中にパターンを見つけて、情報が常にどのように「②原則」(Jタイプ)または「③行動」(Pタイプ)として一体を成し(fit together)、新しい方法で用いることができるかを把握し、また、常により良く機能するものの背後にある中核的なつながりを見つけます。
SiとNiは常にズームアウト視点の編纂機能であり「判断」です。
内向的編纂機能は、Jタイプにとっては「②原則と傾向」であり、Pタイプにとっては「③行動と結果」です。
△外向的適用機能(Fe,Te)
適用機能が外向的である場合、それは世界に目を向けて外部の現在のニーズを見つけ、外部の状況を機能の目的に適合させるために何が必要かを把握します。
「▲内向的適用機能」は精神の内部に欠けている情報を探しますが、「△外向的適用機能」はソナーであり、外部の前方を「ピン」して、外部における自身の目的を達成するために何が欠けているかを把握します。
おそらく「判断」という言葉を最もよく表す機能である外向的適用機能は、その働きが「使用(T)」または「意義(F)」、「③行動」または「②世界観」のいずれかを優先するかにかかわらず、何が最善であるかについての判断(judgment call)を熟考し、適用することです。
そして、外向的適用機能は常に「判断」(「行動計画」と「世界と結果がどのように相互作用するか」に焦点を当てる)であり、その使用方法はJタイプとPタイプの間で異なります。
Jタイプは外向的適用機能を使用して、自分の外部を見て、目標を決定し、どの「行動と選択」が自身の望む結果につながるかを決定します。
また、結果をより正確に理解するために、以前の「行動の効果」を解釈します。
Jタイプは「外向的行動」を使用して、地図の進路をプロットし、すでに進んだ道が自身をどこへ導くかを確認します。
Pタイプは外向的適用機能を使用して、自分の外部を見て、世界の「傾向」を注視し、自身が望む世界になるために、世界にとって何が必要かを確認します。
Pタイプの精神は、ズームアウトされた視点の「③行動」(= Si/Niによる「行動」)と連携して、世界が必要とするツールを把握し、それをツールボックスの中から見つけます。
したがって、外向的適用機能は常に「判断」です。
外向的適用機能は、Jタイプにとっては「③行動と結果」であり、Pタイプにとっては「②原則と傾向」です。
JタイプがFeを使用するとき、自分の外部を見て、どの「行動」が最も「本質的に重要」な結果をもたらすかを把握し、どの「選択」が最も「意義」のある結果につながるかを判断します。
PタイプがFeを使用するとき、自分の外部を見て、「意義」のある傾向を引き起こすものを発見し、自身にとって最も重要なものに関する「原則」を決定し、世界をより「意義」のあるものにするために必要なものを見つけます。
JタイプがTeを使用するとき、自分の外部を見て、どの「行動」と「選択」が最も「効果的」に「有益」な結果を生み出すかを把握します。
PタイプがTeを使用するとき、自分の外部を見て、「有用」な傾向を引き起こすものを発見し、最も「効果的」な傾向のある「原則」を決定し、世界をより「有益」にするために必要なものを見つけます。
FeとTeは常にズームイン視点で「判断」です。
外向的適用機能は、Jタイプにとっては「③行動と結果」であり、Pタイプにとっては「②原則と傾向」です。
まとめ
知覚
▲内向的適用機能(Fi/Ti)と「①データと詳細」は常にペア
△外向的編纂機能(Se/Ne)と「①観察と動機」は常にペア
判断
Jタイプでは、▲内向的編纂機能(Si/Ni)と「②原則と傾向」がペア
Jタイプでは、△外向的適用機能(Fe/Te)と「③行動と結果」がペア
Pタイプでは、▲内向的編纂機能(Si/Ni)と「③行動と結果」がペア
Pタイプでは、△外向的適用機能(Fe/Te)と「②原則と傾向」がペア
特定タイプ・全体タイプ
特定タイプ(=第1ステップが「●特定」)
ズームイン視点の情報(●)を、具体的状況に適用する(適用機能)ことから認知ステップを始める。
全体タイプ(=第1ステップが「○全体」)
ズームアウト視点の情報(○)を編纂して(編纂機能)、物事が常にどのように機能するかを把握することから認知ステップを始める。
各タイプの認知ステップ
EP
1 | 2 | 3 | 4 |
知覚 | 判断 | ||
観察(○) | 詳細(●) | 原則(○) | 行動(●) |
△Se/Ne | ▲Fi/Ti | △Fe/Te | ▲Si/Ni |
IP
1 | 2 | 3 | 4 |
知覚 | 判断 | ||
詳細(●) | 観察(○) | 行動(●) | 原則(○) |
▲Fi/Ti | △Se/Ne | ▲Si/Ni | △Fe/Te |
IJ
1 | 2 | 3 | 4 |
判断 | 知覚 | ||
原則(○) | 行動(●) | 詳細(●) | 観察(○) |
▲Si/Ni | △Fe/Te | ▲Fi/Ti | △Se/Ne |
EJ
1 | 2 | 3 | 4 |
判断 | 知覚 | ||
行動(●) | 原則(○) | 観察(○) | 詳細(●) |
△Fe/Te | ▲Si/Ni | △Se/Ne | ▲Fi/Ti |