INFJ vs. INTP byPW
INFJとして診断されるINTPと、INTPとして診断されるINFJが数多くいます。
この2タイプは異なる気質(合理主義者タイプのINTPと理想主義者タイプのINFJ)に属し、世界に対する態度が異なる(JタイプとPタイプ)ため、理論的観点が大きく異なります。
2タイプは2つの心理機能しか共有しておらず、これらのタイプの間の曖昧さの理由はほとんどないように思えます。
共通機能のみの類似性を見ると、2タイプはTiとFeだけを共有します。
INFJをISTP(Ti Se Ni Fe)として、INTPをISFJ(Si Fe Ti Ne)として誤診する可能性は高いようです。
しかしそれだけではありません、INFJとINTPは表面に現れるより似ています。
これらの2つのタイプの心理機能は次のとおりです。
INFJ:Ni Fe Ti Se
INTP:Ti Ne Si Fe
INFJとINTPの類似点
態度(Behavior)
INFJとINTPは同様の態度を示す場合があります。
直観・内向タイプ(INxx)として、両タイプが外界から切り離され、自身の精神に逃げ出す場合があります。
彼女らはまた、感覚(S)機能が比較的弱いため、不器用で身体的な調整が不十分に見える可能性があります。
彼女らはまた、哲学、科学、数学などの知的刺激のトピックに同様の関心を示し、直接の物理的環境とのやり取りをほとんど必要としない分野で働く可能性があります。
T(思考)/F(感情) 二分法
MBTIタイプの3番目の文字は、人が感情タイプ(F)か思考タイプ(T)かを決定します。
すべての人が正しく機能するために思考し、感じる必要があるため、この用語は混乱の原因になるでしょう。
ソシオニクスとして知られている同様のパーソナリティ理論があります。
これは、この二分法を区別するために、より分かりやすい用語を使用しています。
感情タイプは意思決定における倫理観を重視します。
思考タイプは意思決定における論理性を重視します。
2つは相互に排他的ではありません。
ユングの類型学の浅い理解は、以下のような誤解を招きます。
思考タイプには感情がなく、感情タイプは思考ができない
思考タイプは賢く、感情タイプは聡明でない
思考タイプは無関心で、感情タイプは思いやりがある
これらのステレオタイプは真実ではありません。
人は、思いやりのある思考タイプや、論理的な感情タイプになることができます。
彼女らは心理機能に没頭すると容易に誤ります。
人々や利他主義に引き寄せられたINTPは、INFJとして自身を診断する場合があり、知的関心を有するINFJは、T/F二分法に基づいてINTPとして自身を診断する場合があります。
J(判断)/P(知覚) 二分法
表面的には、判断タイプ(J)は知覚タイプ(P)よりも組織的であり、知覚タイプ(P)は判断タイプ(J)よりオープンであるように見えるかもしれません。
これは一般的な規則として適用されますが、INTPやINFJの場合はより複雑です。
この記事では、判断タイプと知覚タイプの違いについて説明します。
一般的なJ特性のほとんどは必ずしもINFJには適用されません。
INFJは、他のJタイプのように物理的環境を整理したり、ルーチンに従ったり、時間を管理したりすることはできません。
知覚タイプは、行動を引き延ばすことと散漫さで知られていますが、INTPは目標を達成するために本質的に動機付けられている場合、非常に集中して決定することができます。
思考パターン
2つのタイプのdominant functionは類似しています。
NiとTiは客観的でシステムに関係しています。
Niの客観性は、その普遍的な性質と、真理を追求する際の偏見への不寛容から生じます。
Tiは思考の精度と論理的な一貫性を追求しており、調和と自己確証に至るために、思考プロセスに疑問を投げかけ、疑います。
INFJでは、Niは人と心を理解するものとして現れます。
Tertiary function Tiは、Niによって提供される洞察を、一貫性のための論理構造に編成するために使用されます。
INTPの場合、Tiは物事の仕組みを知るための好奇心を作り出します。
Dominant functionおよびtertiary functionは、世界の内部モデルを合成するために一緒に働くことができます。
このため、2つのタイプは偉大な思想家、哲学者の間に多く見受けられます。
認知機能の発達
Tertiary function、inferior functionの発達は、ほとんどの人が自身のタイプを発見している時期に、成人の早い段階から中期に起こります。
Tertiary functionは、最も活発なdominant functionおよびauxiliary functionを強化するために心が頼っている松葉杖と考えることができます。
人がこの機能を発達させる過程にある場合、その人の精神的エネルギーの大部分を使用するので、それは最も意識的なプロセスになる可能性があります。
10代後半から20代後半にかけてtertiary functionを発達させるINFJは、自然に使用するdominant Niとは対照的に、Tiは意識的な線形過程であるため、その発達を知ることができるようになります。
この間、INFJは自身の洞察を明確にし、それらを論理的な方法で伝えるのが簡単になるでしょう。
自己発見と結びつけば、この機能(Ti)は、Niにその声を与え、以前の無意識の精神過程が光り輝くことを可能にするので、Tiがdominant functionであるように感じるかもしれません。
INFJがアカデミア(学術研究機関)のような知的活動に従事しているならば、彼女のtertiary functionは繁栄の機会を得て、Niと区別がつかないかもしれません。
多くのINFJはINxJまたはINTPと誤認しています。
なぜなら、彼女らは感情タイプと思考タイプの双方だと信じているからです。
しかし、次のセクションで説明するように、2つの機能は非常に異なります。
羨望機能としても知られているinferior functionは、通常、最も弱く、最も発達していない認知機能です。
人がこの機能を最大限に活用する必要のある環境に没頭していると、それは不安の原因になる可能性があります。
人々はまた、それを使用し、開発することに多くの努力を費やすので、自身のinferior functionの強さを過大評価する傾向があります。
INTPの場合、inferior functionはFeであり、これは適切な社会的行動と他者の気持ちのケアに関係します。
Feは社会関係を開始し維持するために重要であり、幼少期から非常に重要です。
若いINTPが社会的に受け入れられると考えられるものについての洞察を持っていない可能性があるため、意図せず他の人を怒らせるのが一般的です。
これは通常、試行錯誤(Si)と行動パターンを観察(Ne)することで学習されます。
社会生活では、inferior functionを発達させるために他のタイプよりも多くの努力を費やす必要があるので、inferior functionは他のタイプのそれよりも「強く」現れることがあります。
INTPがFeに没頭することは滅多にありませんので、通常は無意識のうちに現れます。
ほとんどのINTPは、auxiliary function(Ne)を使用してFeを装い(NeをFeの代わりとし)、社会環境に適応することを学びます。
INTPはinferior function(Fe)を発達させた場合、INFJとして誤診する可能性があります。
INFJとINTPの相違点
認知機能
文字が示唆しているのとは対照的に、INFJのdominant functionは知覚機能(P)であり、INTPのdominant functionは判断機能(J)です。
内向的知覚タイプとして、INFJの内部世界はダイナミック(動的)で絶え間なく変化しています。
INFJでは、Niは普遍的な複雑なシステムを構築するために使用されます。
Niが(機能ペアであるSeを通して)外部情報を収集すると、Niはそれを新しいデータで成形し、より大きな理解につながります。
INFJは、複数の視点から状況を分析し、現在の状況を明確に把握することで知られています。
彼女らは、外的世界における実質的な懸念に対処するために、個人的な信念(belief)と確信(conviction)を無視するかもしれません。
Niは状況を直観的に理解することができますが、目的への手段であり、それ自体が目的ではありません。
INTPは膨大な知識を蓄積することができます。
なぜなら、内部的な論理原則を使用して意見を形成する際に、彼女らが知覚する情報(Si)を容易にアーカイブし整理できるからです。
Tiは、INTPが世界を理解するのを助けるために、Neを介して知覚される世界の一貫した内部モデルを作成します。
INTPは、新しいデータを内部世界に受け入れる前に、それを理解したいと思っています。
彼女らは通常、世界の明確な理解を得るためにシステムの内部の仕組みを理解するよう努めています。
INTPは学習自体を目的としてそれを追求し、生涯にわたり大量の情報を蓄積する可能性があります。
彼女らは、確立された事実との互換性よりも内部モデルを評価し、内部調和を維持するための新しい証拠を却下するかもしれません。
アインシュタインが量子論の非決定論的解釈を受け入れることを拒否した有名な例があります。
量子理論の統計的方法が最後の言葉だとはまだ考えていないが、当面は私の意見において私は一人だ
アインシュタイン INTP
精度(precision)と正確度(Accuracy)
INFJは、そのdominant functionが無意識であり、常に意識的思考の制限を受けるわけではないため、漠然性、曖昧性、論理的パラドックス(矛盾)および非一貫性を許容することができます。
彼女らは一見自発的な洞察を表出させますが、直観の非合理的性質のために彼女らの信念につながった思考プロセスを説明することができないかもしれません。
彼女らは複数の視点から物事を見る傾向があるため、緊急ではない意見を容易に形成できず、より多くのデータを収集するにつれて意見が変わることは珍しいことではありません。
彼女らにとっては確かな世界観を維持するよりも、「一つの真実」に着くことが重要です。
真実と虚偽の問題については、「おそらく…による」などと回答するのが一般的です。
INTPは、他にも何よりも、思考の精度(precision)と明確さを重視しています。
したがって、内部理論と互換性を持たせるために情報をフィルタリングすることがあります。
彼女らのdominant function Tiのバイナリ的性質は、アイデアを有効にする前に新しい情報を完全に統合する必要があります。
彼女らは通常、内向的思考(Ti)は意識的な機能であるため、行動の背後にある推論を認識しています。
彼女らはまた、内部論理に対して情報を容易に検証し、他人からの議論について迅速な判断を下すこともできます。
彼女らは自身の反応においてより明確で、絶対的な主張をより快適に感じます。「Xは真、Yは偽」
確信(Convictions)
INFJは、不合理な知覚(Ni)に基づいて外部の問題(価値観、ビジョン、目標など)について強い確信を持っていますが、tertiary functionである思考機能(Ti)を使ってそれを守ることはできません。
彼女らは最も直観的なタイプであり、彼女らは自身の生活のほとんどのために自身の洞察に依存しており、それを信頼しています。
彼女ら、論理よりも「直観的な感覚」を評価するので、自身の見解を再考することを好まないかもしれません。
結果として、彼女らは自身の意見を頑固で柔軟性のないものとして印象を与えるかもしれません。
しかし、彼女らは直観的な認識に変化があった場合、見解を根本的に変えるかもしれません。
INTPは世界の仕組みをよく理解しており、観察するパターンを容易に識別することができます。
彼女らの知覚機能(Ne)の外向きの態度は、日々の事柄に柔軟に対応し、変化するようにします。
しかし、彼女らの内部論理は個人的であり、一貫性を維持することに重点を置いています。
彼女らは自身の論理に個人的な愛着を持つことができ、それを公開する恐怖のために最も深い信念を分かち合うことをためらっているかもしれません。
彼女らは感情を切り離し、外部状況を「客観的」な観点から分析する能力を持っています。
しかし、彼女らの前提が外部の論拠によって挑戦されれば、一貫性の必要性は彼女らを自信喪失につながるかもしれません。
関心
INFJとINTJは異なる気質型に属します。
INFJは Idealists(理想主義者)であり、生物の命の世界に関係しています。
INTPは Rationals(合理主義者)であり、客観的研究に開放された非人間的システムに興味があります。
この理由から、INFJは、通常、知的問題に取り組む際に、主義(Ni)または変化の必要性(Fe)によって動かされます。
彼女らは目標駆動的であり、通常は社会的目標を達成するのに役立つ興味を追求します。
彼女らは通常、芸術、哲学、執筆、詩、社会科学に魅了されています…
INTPは、好奇心と世界の客観的かつ一貫性のあるモデルを作成する必要性によって動かされます。
彼女らは思考のために思考し、世界をよりよく理解するために興味を追求します。
彼女らの関心は人文科学を含む場合がありますが、純粋数学、工学、建築、コンピュータサイエンスなどの理論的 「自然科学」に魅了される傾向があります。
創造性
INFJとINTPの双方が非常に創造的です。
INFJの創造性は象徴的であり、内向的直観(Ni)によってインスプレーションを受けます。
INTPの創造性は合成的であり、外向的直観(Ne)によって集められています。
INFJは、自身の洞察力(Ni)を美的芸術作品(Fe)に導くことができるので、才能のある作家や詩人になることができます。
彼女らの創造的なプロセスはほとんど無意識で、アーキタイプ(原型)、抽象、シンボルを使用します。
INTPは、広い想像力(Ne)を持ち、彼女らの認識を論理形式(Ti)に構造化することができるため、優れた理論家、数学者、知的革新者になることができます。
彼女らの創造的なプロセスには、努力と集中と精神的実在の意識的な操作が必要です。
時間の知覚
INTPおよび他のxNxPタイプは、時間の独立した認識を有し、過去‐現在‐未来を連続として見る傾向があります。
彼女らは歴史的な視点を持っており、自伝的な文脈から見ることができる記憶と成果を蓄積するという目標を設定しています。
INFJとxNxJタイプは、過去と現在をビジョンに寄与する要因と見なし、時間において将来的方向性を持っています。
彼女らは有限の資源として時間を見て、自身が持っている限られた時間に成功を直接経験するために自身の目標を達成しようと努力します。
言葉による表現
INFJはINTPよりもあまり多弁ではなく、思考プロセスが常に言語的であるとは限らないため、言葉で表現するのに苦労するかもしれません。
彼女らは感情、イメージ、シンボル(象徴)、予感の中で考える能力を持っています…
彼女らの結論につながった思考プロセスを明確にすることは難しいでしょう。
彼女らはまた、アイデアの間で直観的な飛躍を行い、議論の詳細を見逃す場合があります。
INTPは非常に明瞭であり、言葉の選択には注意を払います。
彼女らは自分の考えを明確な方法で伝えることができ、他の人に物事を説明するのに非常に優れます。
彼女らは、自身が物事をスムーズに説明したいときに他の人と同じくらい自身を確信させようとします。
彼女らの言葉による表現は外向的思考タイプ(Teタイプ)よりも遅くなる傾向がありますが、それは一貫しており、分かりやすいでしょう。
INFJ | INTP |
動的内的世界 | 静的内的世界 |
洞察により駆動 | 好奇心により駆動 |
直観による理解 | 理論による理解 |
外的世界(Fe)が目標 | 内的世界(Ti)が目標 |
インスピレーションによる創造性 | 想像力による創造性 |
簡潔な表現 | 精巧で多弁な表現 |