INFJ:3つの役割

INFJ

タイプ診断の大きな課題の1つは、同じタイプの人の間に大きな違いがあることです。

例えば、あなたはとても外向的な自称内向的な人に遭遇したかもしれません。

そのような外向的な内向的タイプは、実際は外向的タイプだと言う人もいるかもしれませんが、よく発達した外向的な内向的タイプかもしれません。

もちろん、これらの議論はE-I、S-N、T-F、J-Pいずれの選好に関しても起こり得ます。

 
同じタイプの人はまた、世界における彼女らのあるべき役割または目的によっても異なり得ます。

これは、同じMBTIタイプの人が異なるエニアグラムタイプを持つという事実に反映されます。

したがって、あるINFJは「芸術家」とも呼ばれるエニアグラムタイプ4であり、別のINFJは「改革者」とも呼ばれるエニアグラムタイプ1です。

 
私たちは、同タイプの異なる人達がどのように発達し、自身のパーソナリティの異なる側面を認識できるかを想像することができます。

 
MBTIの1つの利点は、心理機能の優先順位によって、同タイプの人たちの違いを分析・理解できることです。

各タイプは、扱える機能が4つあると推定されるため、あるタイプのどの心理機能が機能しているかに応じてさまざまな方法で提示できます。

 
タイプにニックネーム(例えばINFJの「カウンセラー」)を付けることを選択した理論家は、通常タイプの強み、すなわち、そのdominant function、auxiliary functionに関連する強みを強調してきました。

これは合理的な方法のように思えますが、実際多くの人は他の機能、特にinferior functionへエネルギーを使い、auxiliary functionを迂回する傾向を持ちます。

これが起こると、人は自身のタイプに割り当てられたニックネームを識別することに失敗するかもしれず、さらに自分のタイプを別に推測し始めるかもしれません。

 
この記事はINFJの3つの一般的な役割または表現を概説します。

カウンセラー/提唱者(Ni-Fe)

繰り返しますが、タイプをニックネームで分類することを好む類型学者は、通常タイプのdominantとauxiliary functionの組み合わせによる複合効果に焦点を当てています。

INFJの場合、内向的直観(Ni)と外向的感情(Fe)の併用により、「カウンセラー」や「提唱者」などの名称が与えられました。

カウンセラー(David Keirseyによって最初に造られた概念)は、適切にNiとFeの複合効果を捉えます。

 
NiはINFJに継続的な直観的知覚/印象を提供します。

その多くは洞察として経験されます。

INFJは他のタイプに見過ごされるパターンや関連を効果的に検出しているため、洞察者と呼ばれます。

INFJは人生のある時点で、自身が他の人が見てないものを見て、それ故ある種の真実や知識へのアクセスを拡大をしていることを理解します。

 
しかし、Niはどのような知識と洞察を提供するの?

通常、INFJの最も強い信念は、社会的、道徳的、精神的な問題を含む、感情(F)の領域に関係します。

Feは外向的判断機能であるため、INFJは通常、直接的な方法で洞察を伝えます。

さらに、Feの感情機能としての地位のために、その表現はしばしば明白な感情的要素を含みます。

 
INFJは暖かくて親切で、ときに激しくなります。

「4つの元素」(地、空、水、火)に関してNi-Feの組み合わせを説明しようとした場合、典型的には顕著な火(及び空)の成分があります。

これはINFJが、クールな(Fi)またはカジュアルな(Ne)外装の下に強い感情を隠す傾向があるINFPとは異なる点です。

 
NiとFeの連携は、INFJを本質的なコミュニケーターや説得者にします。

Feは、Niの洞察を、他の人々の成長と理解に拍車をかけることを目的とした言葉による感情的な言葉に変換します。

カウンセラーとしてのINFJの概念が前面に出るのはここです。

つまりINFJは、人、関係、道徳的問題などについての洞察の共有を愛するため、カウンセラーとして機能します。

知恵を広める機会を持つことはまた、世界における彼女らの自己価値と目的の感覚を高めます。

 
INFJの本質的な役割を捉えるために「提唱者」という用語を使用しているサイトもありますが、私の見解では、これはEFJにより当てはまります。

提唱者は、洞察よりもコミュニケーション/説得要素に焦点を当てます。

INFJの場合、洞察が第一、コミュニケーションが第二です。

芸術家(Ni-Se)

芸術/美を愛し、ある種の芸術家になろうと願うINFJは少なくありません。

しかし多くの点で芸術家の役割はカウンセラーのそれと正反対に見えます。

 
INFJのカウンセラーはより調査的で分析的な傾向があり、言語を主要なツールおよび媒体として採用します。

レノア・トムソンが観察したように、彼女らは「左脳」的な方法で働きます。

それとは対照的に、私たちは一般的に芸術家をより「右脳」的、すなわち探求的または散開的な方法で働いていると考えます。

 
タイプの観点からすると、Neは、より分析的で収束性の高いNiよりも、明らかに芸術的です。

これは、なぜINFJが芸術に惹かれるのか、そして芸術家として機能しているときに何をしているのかを理解するのに有用です。

 
INFJは芸術を、自身の内面の理想または認識(Ni)を具体的な現実(Seの領域)へ変換する自然な方法のように感じます。

芸術的なプロセスは、INFJの心(Ni)を物理的現実(Se)と統合する試み、安定を提供するものとみなされるかもしれません。

心理学的には、INFJはdominant Niとinferior Seの統合の試みとして芸術を使用します。

 
このNi-Seの焦点は、主にNi-Feを使用しているカウンセラーとしてのINFJとは対照的です。

芸術家のINFJは主に知覚状態(Ni-Se)で活動しているが、INFJのカウンセラーは判断(Fe)で知覚(Ni)を補完しています。
 

芸術家はNiタイプの通常の表現(すなわち内向的直観)と見なされるかもしれず、彼女らは自身を直観の知覚的な性格に限定する傾向があります。 一般的に、彼女らは知覚に留まる。

彼女らの知覚的な焦点のために、芸術家のINFJは通常、判断機能(FeとTi)のより悪い開発を示します。

さらに、より親しみがあり明確に話すINFJのカウンセラーとは対照的に、芸術家のINFJは常に自身の知覚に没頭する可能性があり、他人とのコミュニケーション(Fe)を難しくしています。

 
カウンセラーと芸術家はまた、異なる懸念と目的を持っています。

Feによるある程度の推測が道徳的な懸念を生み出すために必要とされるので、知覚に焦点を当てた芸術家の懸念はほぼ完全に審美的かもしれません。
 

直観タイプは知覚の道徳的問題を起こす傾向はほとんどない、なぜならこれには判断機能の強化が必要だからだ

ユングは、ある種の動揺(作品のより広い意味と影響に関する疑問を含む)が、道徳的な懸念が現れるために、芸術家の視野に入るべきだと信じていました。

道徳的な問題は、直観タイプが自身のビジョンに自分自身を関連付けようとしたとき、単なる認識とその美的外形に満足できなくなったときに起こる-彼女らが疑問に直面したとき-

これは私や世界にとって何を意味するの?

私や世界の義務や仕事の方法に関して、ビジョンから何が現れるの?

ユングはまた、道徳的要請によって動かされるNiタイプは預言者として機能する傾向があるとも暗示しました。

残念なことに、預言者としての役割は現代の科学的な時代において、奇妙ではないにしても、やや役に立たないように思われます。

それを理解するためにINFJタイプを抽象的な言葉で囲む必要はありません。

実際、ほとんどのINFJは魔法や神秘的なものとしてNiの働きを経験していません。

 
INFJは主に、何が起こっているのか、あるいは物事が継続するならば何が起こるのかの認識としてNiを経験します。

感覚タイプが感覚の印象に反応する方法と同様に、INFJは自身の直観による認識の現実と正確性を認識します。

したがって、私たちは道徳的要請を持つINFJに対して、それほど神秘的ではない見方をするのであれば、「預言者」のような記述を避け、代わりにそれらを洞察に満ちたカウンセラー、アドバイザー、改革者などとして認めることが賢明です。

理論家(Ni-Fe-Ti)

特にF問題に関し、INFJはあらゆるタイプの中で最も知的で優れているものの1つです。

人の本質と人の状態(Fe)についての本質的な学習者として、多くのINFJは心理学、文学、哲学、宗教に興味を持ちます。

ただしINFPと異なり、主な関心事は文化の多様性(人類学など)の広がりや個人の特性を探ることではありません。

 
代わりにINTJのように、私たちが普遍的な理論と呼ぶもの-時間と文化から独立している深く、永続的なパターン-に惹かれるかもしれません。

もちろん文学や文化は、ユング、ニーチェ、ジョセフ・キャンベルなどの作品に描かれているように、そのようなパターンの本質に関する重要な手がかりを提供します。

残念ながら、INFJの本質的な理論的スタイルは、現代の人文科学部門ではしばしば無力で、そこには道徳的および文化的相対主義が浸透しています。

学術心理学の経験主義への忠誠心と直観への不信感もまた、彼女らに不快感を与えるかもしれません。

 
INFJの理論家は学界に最適なニッチがなくても自身の場所を見つけることができます。

彼女らは自身の考えを広めるためにインターネット、ポッドキャスティング、自己出版などに頼ることを強いられると感じるかもしれません。

起業家精神も自己宣伝も好まないIJタイプとして、彼女らがこれを完全に快適に感じることはめったにありません。

 
もう1つの選択肢は、INFJが自身の理論を適用するための手段を模索することです。

ここでもカウンセラー、アドバイザー、教育者、聖職者など、社会的、道徳的、精神的な発達(Fe)に目を向けて知識や洞察を与えることができるような役割(Ni)に戻ります。

Posted by melancoly