INTJ：精神プロセス
INTJの心理機能
1. Ni – 内向的直観
Niは、各思考を（意図的に）働かせることなく情報を処理できる、バックグラウンドプロセッサのようなものです。
Niは先を見据え、将来何が起こるかを簡単に予測できます。
Niタイプは一度に脳の多くの部分にアクセスして、問題に対する最適な解決策を見つけます。
2. Te – 外向的思考
Teにより、INTJは人生のあらゆる分野で効率性を享受します。
これはINTJの主要な意思決定プロセスであり、決定が必要な場合には客観的に最も理にかなった方法に頼ります。
Teは主要な外向機能であるため、他者がINTJについて最初に認識するのはTeの部分です。
3. Fi – 内向的感情
FiはINTJの3番目の機能です。
これはINTJの補助的な意思決定プロセスであり、Fiを用いた推論は、Teの場合よりも時間を要します。
Fiは内的プロセスであるため、決定する前に（精神内部の情報を用いて）すべての詳細を検討することを好みます。
Fiは、特定の事柄についてINTJがどのように感じているか、または特定の事柄について他者がどのように感じ得るのかを伝えます。
ある決定に対して、Teは理にかなっていると考えているが、Fiはそれが悪い考えであると理解している場合、Fiは警告システムとして機能します。
4. Se – 外向的感覚
SeはINTJの最後の機能です。
Seは、INTJが周囲の世界とつながることを可能にする、より具体的な側面です。
Seが最後であるということは、INTJが時間にわたって周囲の人々や世界と関わる場合、簡単にエネルギーを消耗してしまう可能性があることを意味します。
INTJと内的世界
INTJは非常に深い内的世界を持ちます。
彼女らはとても直観的であり、多くの場合、特定の状況がどのように展開するかについてのあらゆる可能性を理解できます。
その後、すべての選択肢を分析し、最も可能性が高いと思われる選択肢にまで絞り込みます。
これを利用して未来を予測できるかもしれません。
一部のINTJは自身の内なる世界に深く関わります。そのようなINTJの世界は、多くの人が現実であると定義する世界とは大きく異なっています。
INTJは通常の観点を超えて物事を考えることができ、新しいアイデアを思いつくことができる強力な想像力を持ちます。
彼女らは、他の人が不可能だと思うことを達成することさえあります。
ただし、この想像力は外部からのインプットがないと有害なものになります。
自身のアイデアが天才的か的外れかを判断するためには、他者からのフィードバックが必要です。
INTJにとって特に有用な戦略は、アイデアのベータ版を作成し、それを公開して人々の反応を確認することです。
上手くいけば更に多くの機能を追加したり、他のアイデアを組み込んだりできます。
INTJは物事を改善することに優れます。
彼女らは、先を見据える能力と、物事をより良く効率的にするための意欲を組み合わせます。
例えば、エンジニアリング、製品設計、建築、科学など。また、汚染や人口過剰などの現実的な大きな問題の解決にも関心を持ちます。
INTJは、全か無かの傾向（極端な傾向）が強いです。
INTJは自身の選択について非常に熟考的な傾向があり、関心のあることに取り組んでいるときは優れた方法で物事を行ないます。これは、自身に合った仕事をする彼女らは非常に責任感があり、決意が強いことを意味します。
自身に合っていない仕事をすると、仕事のやり方にイライラして無関心になったり、全体像の中における最も重要なことを理解できずに細部に集中しすぎたりします。
人生の転換期に関しては、INTJは物事をじっくり考えて、一歩ずつ前へ進むことを好みます。
そうすることで、何かが思ったように上手くいかない場合でも、新しい情報を考慮して進むべき道を調整したり方向転換することができます。
INTJは人間関係において、相手との過去の経験に基づいて、関係性がどのように展開するかについての明確な期待を抱いている場合があります。
人間関係の変化がINTJのNiが予測できなかったことである場合、そのような変化はとても唐突に感じられるかもしれません。
INTJの第4機能にSeを持つため、現在の瞬間に起こったことに従う能力があまり高くありません。
物事の予期せぬ中断はその日の流れに混乱を生じさせます。
彼女らはタスクとリラックスを行ったり来たりするよりも、特定の状態（たとえば、整理整頓された状態やリラックスした状態）に留まることを好みます。
一定の時間同じ種類のアクティビティを継続することは、INTJが外部世界に適切に対処するのに役立ちます。
INTJは、他者から予期していなかったことを言われた場合、なぜ相手がそのことを自身と共有するのか混乱するかもしれません。
INTJの感情機能は内向的であり、かつ第3機能であるため、ある物事について自身がどう感じているのかを理解することが苦手です。
INTJが若いうちは、人間関係の場面でどのよな対応が適切かを理解するための人生のさまざまな分野での過去の経験が十分にありません。
彼女らにとっての最も安全な方法は、まったく新しいアプローチを試すのではなく、小さな調整を試してみることです。
NiとFiをペアとして使用すると、非常に主観的な視点が生まれます。これは、INTJが時には意図せず人々を傷つける可能性があることを意味します。
INTJは非常にプライベートで、真の感情をあまり表に出すことがなく、共感や感情があまりないと非難されます。
彼女らが感情的になるとき、それは通常、自身とって深く重要なことについて話しているときです。
INTJが何かに対して感情的になったり情熱を持ったりする瞬間は、彼女らの価値観や人生の中核となる使命を知る手がかりとなるでしょう。
場合によっては、Niが圧倒的に強くなることがあります。
特定の事柄について全ての可能性を検討するというループに陥ると、INTJは疲れ果ててしまいます。
また、僅かな証拠に基づいて頭の中で主観的な現実を作り上げてしまうNi-Fiループに陥いる可能性もあります。
このような状況に迷い込むのを防ぐためには、彼女らを現実の世界に引き戻してくれる人が側にいることが重要です。
INTJと外的世界
INTJは、ほとんどの人にから真面目だという印象を持たれます。
彼女らは日常生活において自立的（自主的）であることを好み、人々を幸せにしようと取り組むことはあまりありません。
INTJは、他人や他人の決定から完全に独立的である場合に、快適さを感じます。しかし、大切な人に対しては非常に献身的で忠実です。
INTJはカジュアルな会話の中で、相手の発言の不正確な部分を修正したり、抜け落ちている情報を指摘したくなるかもしれません。
彼女らは通常、相手の持つ観点を理解できますが、その人が様々な視点から見ることができるように、別の視点を持ち出すことを好みます。
INTJの頭の中のアイデアは非常に抽象的な形で存在するため、話したり書き留めたりすることで思考を定着させることができます。
彼女らは、自身が共有しているアイデアが完全に形成されたものだと思い込まれると、イライラするかもしれません。
多くの場合、彼女らはアイデアを練るために話し合っているだけで、まだ結論に達していないことがよくあります。
INTJの内的世界にはある種の強さがあり、言葉によるコミュニケーションで内的世界を表現すると、それが失われてしまうと感じることがあります。
イメージ、文字、あるいは他の表現方法を通してアイデアの深さを探求し、人前で発表する前にアイデアを発展させることを好みます。
また、彼女らは通常、物事を額面通りに受け取るよりも、その背後にある意味を見つけることに関心を持ち、新しい機会や自身が置かれている通常でない状況を処理するのに時間がかかります。
INTJにとっては、明確な構造を持たない現実世界の詳細に集中しなければならない環境で1日を過ごさないことが重要です。
彼女らは、具体的に何をすべきかを正確に理解している状況では当然うまく機能します。
Niは同じことを行うための非常に多くの方法を認識しているため、1つのオプションを選択するのに苦慮します。
彼女らがTeを開発するにつれて、1つのオプションを選んでそれを実行し、その後それを分析して次回変更が必要かどうかを把握することがより上手になります。
現実世界との関わりを強いられる時間が長すぎると、INTJは疲れてしまいます。
この消耗を最小限に抑える方法を見つけることは、創造力を自身の最も得意なことに集中できるようにするための良い方法です。
最大の消耗の1つは、現実世界の状況が不安定で、生き続けるための実在的な詳細をすべて考慮する必要がある場合です。
もう1つの消耗は、周囲の人々から多くの感情的な要求を受け、それに応えるエネルギーがない場合です。