機能の意味:LBP
4つの心理機能があります。
うち2つは編纂機能です。(ユングはこれらを「非合理機能」と呼びました。)
うち2つは適用機能です。(ユングはこれらを「合理機能」と呼びました。)
感覚と直観は編纂機能です。
編纂機能は情報を編纂し、すでに持っているすべての情報の中からパターンを見つけます。
これらは、世界や人々が「常に」どのように機能しているかという、普遍的なスケールで情報を理解するために働きます。
経験(S)は、経験に基づいて普遍的なパターンを見つけます。
直観(N)は、概念に基づいて普遍的なパターンを見つけます。
編纂機能が内向性の場合(Si/Ni)、それは自身の精神の内を見て、経験や概念の中に普遍的なパターンを見つけます。
判断タイプ(xxxJ)は、自身の精神の中で、「②原則」の普遍的なパターンを見つけ、世界が一貫して機能する方法を理解することにフォーカスします。
「②原則」×「Si/Ni」
知覚タイプ(xxxP)は、自身の精神の中で、「③行動」の普遍的なパターンを見つけ、「この種の行動は常にこの種の結果につながる」ということを発見することにフォーカスします。
「③行動」×「Si/Ni」
編纂機能が外向性の場合(Se/Ne)、それは「④観察」を処理します。
つまり、個人の存在全体を観察し、態度(Behavior)のパターンを見つけ、その個人のパーソナリティ(性質)を判断します。
誰もが個人を観察し、何がその人の動機や意図に一貫性を持たせるのかを理解するために注視しますが、感覚タイプは経験(Se)によって観察し、直観タイプは概念(Ne)によって観察します。
Si/Ni/Se/Neの意味は以上です。
編纂機能は、自身の内側または外側で、経験または概念によってパターンを見つけます。
編纂機能は、運動能力、頭の良さ、実用性などとは一切関係ありません。
感情と思考は適用機能です。
適用機能は、情報を特定の状況に適用します。
これらは、どの種類の情報が特定の行動や状況に適用できるかについて判断を下します。
編纂機能を通じて得られた情報は、適用機能との連携無しでは、特定の状況ではあまり役に立ちません。
適用機能は、編纂機能と関連付けられていなければ、一般的に(普遍的に)何を行うべきかを理解することができません。
だからこそ、人の認知プロセスにはその両方があるのです。
健全であれば、普遍的な理解と具体的な応用との間の心のバランスが保たれます。
感情(F)は、情報から最大限の意義と重要性を引き出すために、情報をどのように適用するかにフォーカスします。
思考(T)は、情報を最大限に活用して有用性を引き出すために、情報をどのように適用するかにフォーカスします。
適用機能が内向性の場合(Fi/Ti)、それは状況に関する「①データと詳細」を処理します。
そして、その状況について正しい結論を導き、他にどのようなデータの箇条書きが必要かを把握します。
「①データと詳細」は状況に関する事実ですが、「事実」という言葉は誤解を招くかもしれません。
Aさんがアイスクリームを落とすのを見たとしたら、それはあなたが状況について知っている「事実」または箇条書きの詳細です。
それがあなたが持っている唯一の情報であれば、BさんがAさんを押してアイスを落とさせたと考えるのは性急です。
Bさんが犯人なのか、それともAさんがおっちょこちょいなのかを知るには、他の認知ステップの助けを借りなければなりません。
常に「①データ」と関連して機能する、性質判断に関する「④観察」は大いに役立つでしょう。
「④観察」によって、AさんやBさんの一貫した振る舞い、性格を理解することができます。
そして、何が起こっているのかをさらに理解するには、「③行動」と「②原則」も必要となります。
適用機能が外向性の場合(Fe/Te)、その使用方法は判断タイプと知覚タイプとで異なります。
判断タイプは、「③行動とその結果」を理解して適用するために、外部に目を向けます。
彼女らは、将来の行動を適用するために、他者の行動とその結果を注視します。
判断タイプは、「計画」と「特定の選択が特定の結果につながる」ことへの理解を重視し、選択と結果は密接に関係していると考えます。
「③行動」×「Fe/Te」
知覚タイプは、自身の外側に目を向け、「②原則」を把握し、宇宙が目の前の世界にどのように適用されるのかを知覚(認識)します。
「②原則」×「Fe/Te」
Fi/Ti/Fe/Te の意味は以上です。
人は適用機能を使用し、自身の内側または外側で、最大限の意義や有用性を得るために情報を適用しています。
感情(F)と思考(F)は、感情的、オープン、内気、冷徹、論理性などは全く無関係です。
誤解はいたるところになります。
たとえば、「私はNeタイプ」という人はたくさんいますが、16タイプのうち8タイプが「Ne」を使用しており、それぞれ少しずつ使い方が異なります。
IxFPがFiを使用する方法は、ExTJがFiを使用する方法よりも、IxTPがTi 使用する方法によく似ています。
これは、IxFPとIxTPは共に、第1認知が「①データと詳細」であるのに対し、ExTJは第4認知に「①データと詳細」を持つためです。
最初の2つの認知ステップは完全に連携しているため、ExFx(ESFJ、ENFJ、ESFP、ENFP)は、その感情の方向性の違い(Fi/Fe) に関わらず、感情の使い方に関して多くの共通点を持ちます。
同様に、編纂機能を最初に使用するタイプ同士(IJ、EP)、適用機能を最初に使用するタイプ同士(IP、EJ) は、第1認知の機能の方向性などの違いに関わらず、態度に多くの共通点を持ちます。