ENPタイプ-Ne vs. INJタイプ-Ni
パーソナリティーに精通している読者はMyers-Briggsに関する分析の過程で、各機能に対する選好の基本のみでなく、選好に関する内向・外向の方向性機能を見ることよって、タイプ間の差異をよりよく理解できる様になったでしょう。
直観は、内向的直観(Ni)と外向的直観(Ne)の両方に関連する一般的な特徴を持っていますが、方向性によって区別されると、それがどのように現れるかをより詳細かつ正確に理解することができます。
とりわけ、この記事では、INJタイプとENPタイプのdominant functionの違いをより詳細に理解することを目的としています。
内向的機能として、INTJとINFJの直観(Ni)は集中的で、特異で、深い形で動作します。
内向性と外向性がどのように作用するのかというユングの説明によると、私たちは内向的直観を、リビドー(エネルギー)を物体から主体(または自己)に向かって描くものとして理解することができます。
他方、Neは外向的機能として、広範囲にわたる、複数の、散開的な方法で動作します。
Neはリビドーを物体に向かって推進させ、主体(または自己)から遠ざけます。
Niが単一の理論的な原因を見る傾向がある一方、Neは複数の理論的な可能性を見る傾向があります。
Niは収束し、Neは散開します。
NiとNeは、その逆説的反対のSeとSiが導入されると、よりよく理解されます。
類型学的機能スタックによると、Niは物理的環境で発生するパターンやテーマを検出するために、inferior function 外向的感覚 Seによって無意識に吸収された素材を使用します。
潜在意識は、INJが最終的にNiの意識によってアップロードしアクセスする視覚的、聴覚的、およびその他の多数の「感覚の手がかり」を拾い上げ、観察可能な周囲に広範な比喩的ネットを投げ込みます。
幅広いSeデータから、INJは狭く深い解釈(Ni)を見つけ、Se情報の豊かさを説明する単一の基本パターンを取り上げます。
Niは幅広い感覚情報(Se)からエネルギー取り入れますが、Neは内的体験の集中的な保管庫であるSiからエネルギーを引き出します。
ある意味では、SiはSeスナップショット(概観)の集積を表します。
Siは、時間と歴史の中で繰り返される経験の集大成です。
そして、長期にわたり確立された「行動パターン」を認識します。
この深くて狭い ‐ しかし潜在意識である ‐ それまでの知識から、ENFPとENTPは、可能性のある一定のものを抽出して提示することができます。
そして可能性は、まるで無限であるようです。
大きな幅から深く解釈するNiとは異なり、Neは大きな深さから広く解釈します。
Neタイプが比較的控えめにSi材料の集中性を取り、多くの選択肢を創造する能力は、彼女らの特徴です。
もし彼女らにクリップ、古いブリキ缶と2、3ヤードの弦を与えるならば、彼女らがデザイナー・ガウン、動く自動車、ファックスを形作る方法を多分思いつくでしょう、そして、他に誰が、どうやって形作るということを知っているでしょうか…。
あなたは彼女らが何を思いつくのか分からないでしょう。
NiとNeを区別するものは、Niタイプはその洞察力で知られており、Neタイプは独創性で知られているということです。
そして、それは、「アメリカの精神」 ‐ しばしば非実用的で夢想的な企業家的栄光 ‐ として歴史上栄誉を与えられてきた独創性の質と同じです。
Neタイプは、満たされていないSiのニーズを見つけ、空隙を埋める工作を工夫することのマスターです。
あなたが砂漠の島に何時間かの間座礁しなければならないなら、あなたは乗組員のENPを間違いなく望んでいます。
NeとNiはどちらも同じソースから来るので、それぞれ理想的、理論的(仮定的)、形而上学的なものに焦点を当てるなど、一般的な直観に関連する性質を保持します。
しかし、INFJとINTJには可能性を引き出す能力(すなわち外向的能力)がありません、そして、彼女らはENFPとENTPほど「創造的でない」とさえ言われるかもしれません。(私たちが洞察よりもむしろ独創性と創作力の出力に関連させ「創造力」を理解するならば)
彼女らNiタイプは提案(複数の)や仮説の提示に優れていない傾向があります。
逆にNeタイプは、狭い意味での読み込みや、経験からの単一の動機や洞察を抽出するのには適していません。
ENPからの 「洞察」は割引いて受け取らなければなりません。
彼女らはすべての可能性を見るのに熟達していますが、単一の因果関係に焦点を合わせることについてはやや信頼できません。
時折起こるのは、Neによって作られた理論的可能性の爆発です。
機関銃の銃弾のように、盲目的に、そして遠く離れた小さなターゲットに対して偶発的に発砲します。
これについて、特にそのような出来事を目撃するINJにとっては、ENP自身が実際に目標を達成していることは、驚くべきことです(そして、しばしば納得していません)。
事実、Neタイプは、Siに至るという機能スタックの試練なしには、単一の理論命題の真実性を確かに確信することはできません。
ENPがSiに到達するため機能スタック ‐ auxiliary functionとtertiary function ‐ を飛び越える場合、Neはすべての証拠を再検討することができず、不安定な結果となり、結果的に落ち着きがなくなります。
実際、Neタイプは意識的に単一の洞察を「得る」ことに集中するべきではありません。
ENPがSi終点にあまりに固定されていると、それはNeの完全な探索を阻害する可能性があります。
この場合、予め定められたSiに合うようにするためにNeを改ざんすることになります。
そして、それは、本質的には、ISJタイプのようなふりをするのと同じことです。
Siは実際に洞察力やビジョンをリードています。
Neの創造性は賢明にそれを正当化するために使用されます。
興味深いことに、ENPタイプがこれをやろうとすると、その直観の強さと敏捷性のおかげで、結果はNiのように奇妙に見えるかもしれません。
おそらく一種のSiとNeの「混合」の結果でしょう。
このプロセスは、「masquerading(マスカレード)」とも呼ばれるものです。
ENPは、Niを彷彿させる知恵や洞察力を持っているように見えます。
ENPとINJタイプは、いくらか互いのdominant functionに関係している嫉妬の影響を受けます。(相手のdominant functionは自身のinferior functionとdominant functionの「理想的」な結合のように見えます)
究極的な心理的目標である個性化は、dominant function とinferior function の統一と調和を必要とします。
INFJとINTJの場合、目標はNiの内部の洞察と知恵を得て、それが外界で明らかにされたり現れたりすることです。
言い換えれば、内部知覚(Ni)を外部知覚(Se)と調和させることです。
INJタイプは、通常、単にSeを採用することは、N意識の要素があるとしても非常に欠如し、または要素が一方に偏りすぎ、バランスが取れておらず、比較的空虚で不快な感じがするということを十分に理解しています。
しかし、外的なパフォーマンスと、Nの創造性/意識の、外見上の統一によってNeはINJに訴えかけます。
Neは、矛盾するNiとSeとの結合であるという個性化というホリスティック(全体論的)な側面を、単にSeを採用するよりも魅力的な方法で具現化しているように思えます。
ENTPとENFPはまた、INJタイプを羨望/賞賛します。
個性化を達成するために、ENPタイプは、可能性(Ne)の広がりを、収斂した内部知覚(Si)の感覚と調和させなければなりません。
Siを採用することは、伝統を守るための理由や生き方への慎重なアプローチを理論的レベル(N)で疑ったり探求しないように見えるので、ENPからの完全な敬意を必ずしも得られません。
これも一方的かつ不完全な感じです。
しかし、Niは、不変性と理論的複雑さの感覚を持ち、SiとNeを統一した外観を表しています。