内向的感情・FPタイプ byPJ
内向的感情(Fi)は、8つの心理機能の中で最も理解されていません。
FiはINFPとISFPのdominant function、ENFPとESFPのauxiliary functionです。
この記事では、内向的思考(Ti)、内向的直観(Ni)、外向的感情(Fe)など、関連する機能と比較し、内向的感情(Fi)の性質を明らかにします。
内向的感情(Fi)とは?
内向的感情は内向的な判断機能です。
他の内向的な機能と同様、Fiの性質は広範ではなく(内部)集中的です。
具体的には、FiはFPタイプの個人的な感情・嗜好・価値観をナビゲートして管理することに重点を置いています。
Fiは、感情やエネルギーを(Feのように)幅広い人に分配るのではなく、自身や「主体」に向けます。
これはしばしばFPタイプが「主観的」と言われる理由となります。
Fiに感情や、感情に対する内的な強さが含まれている場合、どのようなものがFiを刺激するのかを尋ねるのは合理的です。
言い換えれば、FPタイプの感情的反応を引き起こすのは何ですか?という尋ね方です。
Fi感情に影響を与えることは無数にありますが、FPは特に子供(特に自分自身)・動物・音楽・小説・不公正・病気と貧しい人々の影響を受けます。
彼女らは特別なニーズを持つ人・障害者・貧困者・そしてもちろん子供や動物など、自身をケアすることができない人たちによって動かされることが多いのです。
これらのすべては、良いか悪いかは別にして、Fiを活性化させ、その結果FPタイプにとって意味があると認識されます。
FPは自身の感情や価値観を独立して管理しています。
Feは感情的なサポートと関係性のために他の人を指向していますが、Fiは感情的な問題を個別に扱います。
IFPが自分の感情・好み・価値観を外向きに表現することを選択するとき、IFPは機能スタック内の他の機能を通じてそうすることが多いです。
彼女らは行動(Se)、ヒントまたは示唆(Ne)、または事実実証(Te)によって自身を表現することができます。
Fiは内向きであるため、IFPはフィーラー(Feeler/感情タイプ)のように見えない場合もあります。
彼女らがSeまたはNeによる補助を使用していない限り、IFPは冷たくて、よそよそしくて、不愉快なように見えます。
そうはいうものの、彼女らの感情は顔の表情や身体言語(ボディーランゲージ)によって、ある程度読むことができます。
また、内向的感情は、自己理解と意思決定のためのプラットフォーム(基盤)として機能する、独自の世界観 ‐ 個別化された価値観 ‐ を形作るために働きます。
この意味ではTiと似ており、Fiには内部構造を構築して修正するプロセスも含まれています。
このFi構造化プロセスはあるINFPによってうまく説明されました。
私の内的価値観や気持ち(Fi)は建物のようなもので、私の世界観を伝える感情の構造物です。
これには、特定のものに対する内なる愛と、他のものに対する内なる嫌悪が含まれます。
私の価値観や気持ちは、私がそれらについてどれほど強く感じるかに応じて、様々な硬度の「ブロック」を形成します。
強いものはより弾力性があります…私は日が経つにつれて構造についてより多くを発見し、それをより良くするために変えなければならないことを知りました。
例えば、私は人間の尊厳に対する敬意を事実上認識する必要はありませんでした。
人々が人間の尊厳を尊重していない状況で自分自身を見つけただけで、私は怒りました。私はいじめを嫌うことが分かりました。
TPタイプと同様に、この内部構造化(すなわち、内側の判断)は、FPに内部制御および自己充足の強い感覚を与えます。
FP(特にIFP)は、他の人たちをほとんどコントロールできていないと感じるかもしれませんが、代わりに自身の内面世界、すなわち自分の感情、価値観、意思決定をコントロールし、制御することができます。
内向的感情(Fi)vs. 外向的感情(Fe)
Fi判断は集団的基礎に基づくのではなく独立して行われるため、FPは外向的感情(Fe)の判断と表現に対して注意(警戒)する傾向があります。
FPにとっては、Feの表現は一般的・ありきたり・浅い・偽の・わざとらしいように見えることがあります。
偽の、見栄を張る、または不誠実であると思われる人ほどIFPが嫌う人はいないでしょう。
彼女らのFeに対する相対的な嫌悪感は、一部のIFPが積極的な感情を表明することを差し控えることにつながるかもしれません。
彼女らは無意識のうちに積極的な感情を抑圧して、本物の、真正の感情を強めるかもしれません。
そのような個人(一般的にINFP)は、芸術・詩・音楽を通じて憂鬱と苦しみを表明し、慢性的に誤解されることが多いです。
これらのFiとFeの違いは、FiとFeタイプの間のコミュニケーションを不快にする可能性があります。
IFPはFeタイプの誠意に疑問を呈するかもしれず、逆にFeタイプはIFPがもっと対人関係と感情的な共鳴のより大きな感覚を作り出して、より多くの感情を表現することを望みます。
Feと違って、Fiは社会環境の中で肯定的な気持ちや良いモラルを育むことに過度に関心を持っていません。(IFPは調和を望みますが、これはFeの関係性を育成することを望んでいるためでなく、争いを不快と感じるためです)
Fiは、一般的なモラルや対人的調和に焦点を当てるのではなく、個人的に心を動かされたか、または自分が影響を受けた特定の個人を支援することに関心があります。
興味深いことに、感情機能であるにもかかわらず、Fiは実際には社会的機能(または社交的機能)ではありません。
Feタイプ(特にEFJ)は、通常、人々の周りにいることによって刺激されます。
Feは特徴として対人関係的です。
対照的に、Fiはインターパーソナル(個人内的)です。
それは、自身の感情、趣向、そして価値観と、自分との関係を伴います。
したがって、浅い社交がFiを刺激することがほとんどないため、IFPは一緒にいる人をとても選びます。
内向的感情(Fi)vs. 内向的思考(Ti)
FiとTiはどちらも内向きの判断機能であるため、いくつかの類似点があります。
どちらも内的秩序と構造の感覚を与え、内部集中的であり、より個別化された、あるいは主観的な判断プロセスを伴います。
TiがTeの標準化された方法に反するのと同じように、FiはFeの幅広く集団的な焦点から逸脱しています。
言い換えれば、FiとTiの両方は、ある従来のまたは「一般的な」やり方の方法に懐疑的です。
そうは言うものの、FiとTiもいくつかの重要な点で異なります。
1つは、彼女らは判断を下すために異なる基準を使います。
判断や決定にあたって、Fiは感情や価値観(例えば、良いvs.悪い、正しいvs.間違い、快いvs.不快な)を参照します。
対照的に、Tiは、真vs.偽、論理的vs.非論理的か、の基準を使用し、より論理に基づいています。
しかし、すべてのタイプはFとTの両方の機能を持っているので、これらの基準は実際にはかなり混乱しているように(曖昧なように)見えることがあります。
FiとTiを区別するもう1つの方法は関心領域です。(ただし、これもinferior functionによって混乱することが多いでしょう)
これまで見てきたように、Fiタイプは、病気、貧困、子供、動物を助けるためによくインスピレーションを受けています。
対照的にTiタイプは、一般的に、貧しい人々のケアには関心がありません。
TiタイプはFiではなくFeを使用するので、一般的には、限られた数の貧しい人々に時間とエネルギーを投資するよりも、広く社会に貢献することや、広く知られていることにより関心があります。
INFPとISFPはまた、芸術、詩、物語/フィクションにより関心がある傾向があります。
対照的に、ITPは通常、フィクションではなくノンフィクションの作品を好み、哲学/知識(INTP)や実践(ISTP)の研究により興味があります。
INFPのFi vs. INFJのNi
INFJとINFPの違いは多岐にわたります。
INFJとINFPは、心理機能を共有していません。
INFPの内部処理とINFJの内部処理を区別することは、特に外側からは、いくらか困難でしょう。
しかし、私たちは機能の知識を使って違いをよりよく理解することができます。
INFPはFiの内部構造に依存するのに対して、INFJは一般的に、あらかじめ定義された内部構造に依存していません。
INFJは新鮮な目で各状況に接近し、Seを使って無意識のうちに状況のパズルピースを集め、それを内向的直観(Ni)によって組み立てます。
Niは主に合成機能です。
それは、与えられた人や状況の全体的な印象や「reading(読み取り)」を生み出すためにできる限り多くの即時情報(Se)を使用します。
対照的に、Fiは既存の内的価値観の構造に従って決定を下します。
したがって、IFPは、状況に関するすべての情報を収集する前に、迅速に判断を下します。(内部的に)
しかし、IFPが成熟し発達するにつれて、彼女らはNeまたはSeを使ってFi判断をサポートすることに上達し、早期または誤った結論に飛びつかないようになるでしょう。