INFJ：精神プロセス
INFJの心理機能
1. Ni – 内向的直観
NiはINxJが自身の内なる世界を知覚する方法であり、情報を保存する方法とその情報をどのように知覚するかを決定します。
Niはまた、彼女らの思考の流れを大きく左右します。
Niは情報を分散して保存する傾向があります。
すべてのデータは、複数の関連データに対してさまざまな強度の繋がりを持っています。
これにより、密集したウェブのような情報の集まりが作成されます。
大きすぎて全体を詳細に表示することはできませんが、ズームインされると複雑な思考の集合やスレッド（筋）を表示します。
このデータのネットワークは意識の外にあり、Niは夢のような特質を持ちます。
Niタイプはイメージや印象を具体的な事実を生み出すもののように経験します。
Niは情報全体をスキャンするだけでなく、多くのな思考や感情にズームインしたり、対象への視点を様々に変ます。よってNiタイプは、自身の内なる世界を常に変動するものとして経験します。
2. Fe – 外向的感情
FeはINFJが最も優先する外向機能でり、INFJが外界と関わる際に使用する可能性が最も高い機能です。
Feはまた、外の世界とのコミュニケーションによって受け取る情報が通過するフィルターです。
FeはINFJが感情を処理する方法でもあります。この機能はNiを補助し、また、主に他の人々にフォーカスします。
3. Ti – 内向的思考
Tiは論理に基づいて意思決定を行い、内的に動作します。
Tiは、Niの不安定（流動的）な性質を安定させるのに役立ち、また、Niが形成する物事間の関連を賢明な方法で解釈すること、完全に理解することに役立ちます。
4. Se – 外向的感覚
SeはINFJの最後の機能です。
Seは、外的世界を安定した、具体的な、構造化されたものとして知覚します。
これは、INFJが周囲の状況を認識し、美しさを称賛し、今の瞬間に完全に存在し、物理的世界とのつながりを感じるのに役立つ機能です。
この機能はINFJの知覚レーダー上で低レベルで動作しており、INFJがこの機能を積極的に実行しない限り、必要最小限のインプットのみをINFJに与えます。
外部の刺激を積極的に取り入れることに多くの時間を費やしたり、処理すべき現実世界の事実やデータが急増すると、INFJはストレスを経験します。
INFJと内的世界
INFJは、脳の全領域が同時に機能しているように感じます。
調子が良い場合、そのプロセスを発見の地平線上の単一のポイントに向かうデータの滑らかでまとまりのある動きのように感じます。
しかし、ストレスの時には、思考や感情の混沌とした旋風のように感じます。
若いINFJは、自身はNiへの積極的な参加者ではなく傍観者のように感じるかもしれません。しかし成熟するにつれて、彼女らはこのプロセスに対してコントロールを持つようになります。
Niは分析に関心を持ちます。
それは、確固たる結論の形成を行うのではなく、独自の視点を洗練させる経験について多くのことを思考します。
INFJはいくつかの問題に対する自身の立場を理解したいと思っており、他タイプよりも矛盾や未知のものを不快に感じません。
Niは、主に未来、または現在の未知のものにフォーカスします。－ たとえば、他の人の動機、宇宙の真の起源、物語のクリフハンガーがどのように解決されるか －
Niタイプは全体的な方法で脳にアクセスする傾向があります。つまり、脳の複数の領域を働かせ、それらの領域をリズミカルに同期させます。しかし、これは専門的な物事について思考している場合の脳活動のパターンです。
INFJにとって、これは新しい問題や概念に遭遇したときに脳に起こることです。よって、彼女らは定期的に自身の思考を必要とする新たな問題を求めます。
INFJの内面の宇宙は常に拡大しており、自身の才能の使用における完全な自由を必要とします。よって、彼女らは外的世界での一定の安全を必要とします。
Neタイプは新しい経験が着実に流入しないと、刺激を受けていないと感じます。
対してNiタイプは、新しいエピファニー（閃き）を得るために、一定の新しい刺激の流入を必要としません。
外の世界との1つのシンプルでありながら意義のある関りは、Niタイプが複雑なプロットまたはすばらしいアイデアを考え出すために必要なすべてかもしれません。
INFJには、かなり高い「ワーキングメモリ（作業記憶）」を持ちます。それは、即時使用のために多数の事実や詳細に対する能動的な意識を保持できることを意味します。
短期的には、彼女らは非常に正確な記憶を持ち、物事の詳細に対する大きな注意を払いますが、全体像も保持し続けます。
しかし、彼女らが複数の視点と幅広い詳細を心に留めようとして時間を費やし過ぎると、精神内部の刺激過剰に苦しむこととなります。
これは、INFJの本質的な創造性を阻害します。
INFJは、自身が詳細の過負荷に近づいていることを認識できるようにするべきです。
過負荷に対しては、思考を外部的に記録することが役立ちます。－ ジャーナル、ToDoリスト作成、他者との会話など －
思考の外部化により、思考を長期的なストレージ（補助記憶装置）に開放させ、後でそれを思い出すことができるようになります。
また、問題に適切に対処できたと感じた場合、それに関する情報を完全にデリート（削除）することができるようになります。
Niのもう1つの特徴は、正確なタイミングで必要な洞察や保存された情報を呼び出すことができるというものです。
この呼び出しは、何が必要かを意識的に考えることを必要としません。
関連情報を意識の最前線に持ち込むこの自動機能は、ネガティブなパターンをもたらすこともあります。
例えば、即時の解決策がない問題を過度に分析するようになります。
Niは、問題を忘れるようにしたり、自分の思考をコンパーメント可（相互に矛盾する思考を分離すること）したりすることを困難にします。
これらの対処方法には、問題解決に使用する時間を決めること、気晴らし、瞑想／祈りなどがあります。
Niは、INFJの創造性の源泉です。
INFJは、ほとんどプライベートなままである非常に発達した内なる世界を持ちます。
強い心眼と鮮やかな想像力により、INFJは空想の支配者になります。
彼女らはこの特性によって行き過ぎることもありますが、適度にポジティブで意図的な空想は彼女らにとっては健全なことです。
INFJは、Feの機能を、自身の思考がとる方向への安定した底流として経験します。
INFJは人間の相互作用の複雑さに魅了されます。
彼女らは他者を理解するだけでなく、他者と関係することを望みます。
INFJは他者の何気ない一言の真の意味を熟考したり、他者の人生の選択を離れたところから数日間分析したりします。
これは、他者からはある種の奇妙な強迫観念や批評的な侵害と思われるかもしれません。しかし、それは実際には他者を深く知りたいという欲求の現れです。
Feは外向機能ですが、INFJのFeは実生活における人々や状況へフォーカスしており、INFJの内なる世界に影響を与えます。
Feの影響によって、Niは人々、疑問、出来事を想像力豊かな方法で熟考します。
彼女らは通常、人々や人々に役立つプロジェクトに集中します。
特に、感情的な重要問題に対処する場合、Feの環境における無形の感情的な雰囲気への専心は、Niがどこにフォーカスするかを決定します。
INFJにとって他の人々とのつながりは重要ですが、自身の内向機能（Ni、Ti）と外向機能（Fe、Se）のバランスに苦慮することがあります。
この困難さのために社交的な不安を感じたり、他者から、付き合いにくい人、神経質、混乱していると見られるのではないかという恐怖を感じます。
INFJの人生におけるFeは、祝福と呪いの両方として経験されます。
他者の感情を感じる際、Niの漠然とした印象主義的な性質は、INFJが感情的な印象の起源や理由を必ずしも明確に認識していないことを意味します。
これは特に、特定の人々を嫌う理由を明確に定義できない若いINFJに当てはまります。
しかし、Tiの開発により、Niが無意識のうちにたどったステップをたどることが可能になります。
TiはINFJの神秘的な印象を「解く」プロセスを支援します。
Tiはランダムな思考をグラウンディングし、絞り込み、理解するのに役立ちます。
TiはNiをより合理的な方向に導くために、現実の具体的なSe的事実を利用します。
Tiは通常、NiとFeに対する補助として使用されますが、INFJはTiに独自に探求する自由を与える活動を楽しみます。
十分な一人の時間があり、思考するのに挑戦的なトピックがある場合、INFJはNiとTiが、創造性と論理性の両方を含む精神的な追求に役立つことに気づきます。
戦略立案、計画、問題分析、複雑な設計は、INFJが時間をかけて行うとうまくいきます。
NiとTiは共に、想像力豊かで、好奇心旺盛で、遊び心ある内なる世界を作り上げます。
感情が重要な状況でTiに依存しすぎると、INFJはTiに足元をすくわれます。
他者の意図や動機が不明確な状況では、過度に分析的、批判的、冷淡になる可能性があります。
INFJの最後の機能はSeです。
Seに関する問題は、十分な一人の時間が取れない場合、外部環境が十分に安全ではない場合、得られるSeの刺激がネガティブな場合に生じます。
Seの過負荷は避けられないことも多いです。
自己認識の発達、適切な境界線、十分な一人の時間、健全な習慣は、Seの過負荷による燃え尽き症候群を防ぐのに役立ちます。
しかし、INFJが適切でポジティブなSeの刺激を受け取ると、エネルギー、洞察力、幸福を得ることができます。
シンプルで健全なSeの追求（運動、芸術、触覚、美食、官能など）がINFJにとって非常にポジティブであり、ストレスの軽減に役立つのはこのためです。
INFJと外的世界
INFJは、行動において順応性（適応性）が高いですが、同時に控えめです。
この2つの特徴の組み合わせにより、他者はINFJを理解するのに苦慮します。
INFJは、頭の中で多くの時間を費やすため、自身が他者にどう見られているかを知るのが苦手です。
Feは人々を引き寄せます。
INFJは人々にとても魅力を感じます…しかし、それはほとんどの場合、遠くからです。
たとえ親しい友人であっても、社交の後には長い休憩が必要です。
彼女らは、熱心さをもって人々を研究します。
INFJは、個人的なつながりがあるかどうかに関係なく、抑圧されている人々のグループを気にかけ、擁護したいとさえ思います。
彼女らは、他人を貶める人に対して寛容さを持ちません。
INFJは、自分の身近な人だけでなく、人々のグループ全体を気遣うことに苦慮します。
非常に多くの人たちに気を配り、感情的なエネルギーを多大に発揮すると、とても疲れてしまいます。
外部にフォーカスするということは、人間関係において自身のニーズを理解し、表現することが容易ではないことも意味します。
価値観の決定に関しては、INFJにとって「論理的でないから嫌だ（Ti）」「それは他者を傷つけたり、集合的価値観（皆に共通する価値観）を侵害したりするので嫌だ（Fe）」と言うのは簡単です。
しかし、「それは誰かを傷つけているわけではないけど、間違っていると感じるから嫌だ（Fi的価値観）」と言うのは難しいです。
たとえ機能としてFiを使用していないとしても、誰もがある程度深いFi的価値観を持っています。
INFJにとっても、FeまたはTiレベルでは気にならないことが頭の中に浮かんでくるとき、その理由を理解しようとする際は、Fi的価値観から考えることが役立つでしょう。
INFJは人間観察が好きで、社会学や心理学に興味を持ちます。
彼女らは本質的に人の行動パターンを把握できます。
INFJの脳は、答えを導くためにすべての新皮質領域を利用します。
各領域は異なる視点を提供し、禅のような同期状態により、さまざまな視点を調整して最適な答えに到達することができます。
INFJは、相手の観点を理解できますが、その人が様々な観点から物事を見ることができるように、別の観点を持ち出すことを好みます。
INFJは自身の内なる世界が周囲の世界よりもはるかに魅力的で色彩豊かであると感じており、頭の中で体験していることの詳細さ、美しさ、ユーモアを、正当に表現する方法に苦慮します。
彼女らは、世界に対して自分自身を表現する方法が良くないと感じます。 また、自身が何も「していない」と嘆き、他者に魅力的だと思われると困惑します。
INFJは、明確な構造を持たない現実世界の細部に集中する必要がある環境ではエネルギーを消耗します。
彼女らは、具体的に何をすべきかを正確に知っている状況ではうまく機能します。
Niはある物事を行うための多くの異なる方法を認識しているため、1つの選択肢に決定することに苦慮します。
しかし、時間の経過とともに自分の感情を発達させることで、ある選択肢を実行し、その後それを分析して次回変更する必要があるかどうかを把握することができるようになります。
INFJは、素晴らしい能力を持っていても、人にはあまり見せないことも珍しくありません。
彼女らは、自身の表現方法によって自身がどのように認識されるかに敏感であり、自身の外見やパフォーマンスに対して行われたコメントを過剰に分析します。
自身の心の奥底にある思考に対してとてもプライベートであり、そのような部分について共有することに不快感を感じます。
INFJは、楽しみのためだけに芸術的表現を行う可能性が最も高いタイプの1つです。