INFP:精神プロセス

INFP

INFPの心理機能

1.Fi – 内向的感情

Fi(内向的感情)は内面の感情のことではなく、内面から導かれる価値観です。

INFPは感情の深い井戸を経験するかもしれませんが、これはFiの根源ではありません。

Fiは、自分自身の道徳規範を決定し、自身の直感が何を正しいと判断するのかを把握することに関心を持つ意思決定プロセスです。

それは多くの場合、自身がどのように扱われたいかに基づいています。

 
彼女らは他人に対してとても配慮する傾向があり、また自身の信念が正しいかどうかを把握するために長い時間をかけて検討します。

価値観を磨くプロセスにはかなりの時間がかかり、精神的な孤独(一人の時間)が必要になります。

Fiは一般的にauthenticity(真正性、自分らしさ)を重視しており、偽のものや浅薄に見えるものに反発します。

2.Ne – 外向的直観

Neは、INFPが情報を取り込む主要な方法です。

INFPは話したり、書いたり、創作したりする際に、直観を使ってパターン、根底にある原則、アイデアを発見し、理論やフレームワークを構築し、複数の物事の間の関連を形成します。

彼女らは直線的な方法で会話するのではなく、その瞬間に構築している関連に基づいてトピックからトピックへと飛び移り、時に「とりとめのない」ように見えます。

3.Si – 内向的感覚

INFPはSiによって、収集したすべての関心ある事実や知識を、将来の参照のために組織的な方法で脳内に保存します。

彼女らはまた、Siによって内的世界をかなり構造化し詳細に分析しており、これは多くの場合、精神内部に非常に強い安定性(一定性)をもたらします。それが他者にとっては傲慢であると受け取られる可能性があります。

INFPは会話において話題から話題へと飛び移りますが、内面的には直線的な思考パターンを持ちます。

Siの影響で正確な言葉遣いを求め、必要に応じて自身の考えをうまく表現できます。

4.Te – 外向的思考

TeはINFPの第4機能です。この機能は彼女らの弱点であり、他の機能ほど強力ではありません。

Teは非常に論理指向の問題解決方法です。

問題に対するより良い解決策を見つけようとしたり、プロセスの効率を改善したり、既存のものを批評して改良したりします。

INFPは一般に、すべてにおいてではなく、必要な場合にのみTeを使用することを好みます。

内向的感情

Fiタイプは親しい人に対してとても暖かく思いやりがあります。それは、誰もが自身と同じような内面の世界を持っていると無意識に信じているからです。

彼女らは他者に心を開くまでに時間がかかり、相手が何らかの形で興味を引かない限り、自分からは近づきません。

しかし、一度誰かを自分の世界に迎え入れると、その人との間に調和が保たれている限り、つながり続けます。

たとえば、相手が自分を偽っていることが分かったり、xxFPが持つ価値観に対して強く反対したりすると、xxFPはその関係から遠ざかります。

 
xxFPはセルフケアのマスターであり、健全な境界線を設けるのが得意です。

彼女らはとても共感的で、他者のニーズを理解し、ケアを提供したいと考えています。

しかし、健全なxxFPは、まず自分自身を大切にしない限り、効果的に他者をケアできないことを理解しています。

彼女らは自身の限界を知っており、何かができないとき、または何かが自分の人生にフィットしないときに「ノー」と言うことを恐れません。

 
Fiは、Fe (外向的感情) とは異なります。

Feは外部にフォーカスし、「人々はこれについてどう感じるの?」と思考しますが、Fiは自身の内面にフォーカスし、「これについて私はどう感じるの?」と思考します。

自身のニーズが満たされている場合、INFPは1つまたは2つの重要な人間関係にフォーカスします。

彼女らはこれらの人々のケアをし、家族のように扱います。

 
xxFPは自身の「インナーサークル(深い人間関係)」を非常に保護しており、自身のペルソナの内なる詳細を共有する人々は、ある意味で自分自身の一部であると感じています。

彼女らは、親密な人たちが攻撃されたり脅されたりした場合、それらの人々を守ることを躊躇しません。

 
xxFPは非常に自己認識が強く、内省に多くの時間を費やします。

彼女らは自身の価値観の深さとニュアンスに関心を持っており、自身の信念を明確にし、選別し、洗練させるために精神的スペースの多くを費やします。

このプロセスは、xxFPの深い感情に密接に関係しています。

彼女らは、一見ランダムな、しかし自身にとっては意味のある対象の美しさに笑ったり泣いたりするかもしれませんが、周囲の人々は、突然の感情の爆発に困惑するかもしれません。

xxFPは深い感情を持ち、それが爆発するまでの長い間、水面下でたくさんの感情が蓄積されます。

彼女らは、自身の感情を揺さぶるもの(映画、本など)を探します。なぜなら、感情的な旅を通して関心ある登場人物を追うことは、彼女らにとって非常に意義のあることだからです。

 
感情機能(Fi,Fe)は、感情(emotion)を指すわけではありません。

感情的な経験や表現はFi,Feに関連している可能性がありますが、それらはFi,Feの根源ではありません。

Fi,Feの根源は価値観です。つまり、その人が何を重要だと考えるかに関係します。

価値観はその人自身の良心と、何かが重要であると信じる理由に基づいています。

 
xxFPの道徳律は、彼女らの良心または「本能」が正しいと告げることに基づいており、通常、彼女らは自分が扱われたいように他人を扱います。

このFi的価値観は感情(emotion)に基づくものではありませんが、100%論理的でもありません。

xxFPは他人を公平に扱う背後にある理由には関心を持ちません。

彼女ら自身が公平に扱われることを望んでいるため、それは単に良いことであり、正しいことであると「感じている」だけなのです。

 
xxFPの本能は、自分自身と自身の価値観に忠実であり続け、外部要因(社会の期待、友人や家族の意見など)が自身の価値観に与える影響を最小限に抑え、内なる調和を達成することです。

彼女らは、自身に忠実であり続けることができる限り、自身の価値観について他者と議論することを好みます。

xxFPは長い議論の後に、会話を評価し、相手の発言が自身の価値観とどのように関係するのかを思考します。

 
xxFPは自身の個人的な原則(≒信念)が信頼でき価値があると考えており、自身に対して何かを押し付けようとする他人に対して懐疑的です。

何かが自身の信念と一致しない場合、彼女らはそれに従って行動することができません。

自身の価値観に反することは内面の不和を引き起こすため、xxFPはそれを認容できないのです。

 
INFPは、カフェで離れたところに座っている見知らぬ人が何を考えているのか、自分の一日はどうなのか、自分の人生はどうあるべきか、などを理解しようとして、自分の世界に迷い込みます。

彼女らは人々を観察するのが大好きですが、人々との実際のやり取りでは適切に反応し、応答しなければならないというプレッシャーを感じるため、多くの人々と親密に関わることには興味がありません。

空想上の人物はINFPに要求や期待を持たないため、その空想上の人々との会話を想像することさえあります。

 
xxFPは大人になってからも活発な想像力を持ちます。

彼女らは、様々な物事のストーリーや背後にあるものに関心を持ちます。

例えば、大きくて丈夫な木を見て、それがどのくらい前からそこにあるのかと考えたり、その木の周りに起こった出来事を空想したり、その木陰に誰が座っていたのか、その木や木の中にどのような知恵が詰まっているのかを想像します。

本、映画、友人の何気ない一言、お気に入りの特別なカップなど…あらゆる場所に無意識的に意味を探します。

 
xxFPはすべての物事に意味(意義)を見出そうとします。

彼女らは、物事の持つ意義の深さとニュアンス、そして、何かの意義が他のすべての物事とどのように関係しているのか、に関心を持ちます。

 
xxFPは、正しい(と感じる)アイデアやストーリーに信じられないほど魅了されます。

何かが彼女らの想像力を刺激したり、彼女らの重要な意義の側面に関わってくると、彼らはそのストーリーやアイデアに魅了されます。

xxFPにとって、ストーリー展開のプロセスは、ストーリーの各部分の合計よりもとても意義のあるものになるかもしれません。

外向的直観

INFPは非常に抽象的な世界観を持っています。

Neは彼女らの第2機能であり、理論、パターン、新しいアイデアや原則を指向します。

 
INFPは常に理論と関わっており、自身の理論を発展させるために一人の時間を持つことが重要です。

彼女らの最高のアイデアは、心の平安が得られ、十分な意見が得られたときに生まれます。

多くのINFPはマインドフルネス、瞑想、その他のリラクゼーションが平安を得るのに役立つと感じています。

 
INFPは、あらゆるものに意義を見出すため、ほとんど何にでもインスピレーションを見つけます。

興味深いことを学ぶ、興味深い本を読む、散歩する、楽しい会話をすることなどがインスピレーションの源泉となります。

構築までに時間がかかったアイデアについては、アウトプットするスペースが必要です。

書くこと、話すこと、教えること、建築すること、デザインすることなど、独自の方法で学習したことをまとめるスペースが重要です。これらはアイデアの表現を洗練し、完璧にするのに役立ちます。

 
Neは新奇性を愛します。

Neは常に、解くべき新しいパズル(問題)や、学ぶべき新しいことを探します。

Neは、ある分野において基本的な能力レベルに達するとすぐに飽きてしまいます。

しかし、生涯を通して関心を持ち続けるものが1つまたは2つあることが多いです。

それは、彼女らにとって最も意義があり、決して退屈だと感じたことがないものです。 長期間にわたって研究や実践を怠らなければ、最終的にはこれらの分野の専門家になる可能性があります。

内向的感覚(Si)

Siは、現実世界の五感(見る、聞く、味わう、触る、匂う)体験がどのようにINFPに影響を与えるかに関係します。

彼女らは自身の経験を非常に高く評価しており、通常、重要であると考える自身の経験に関する詳細の、非常に優れた記憶またはカタログを保管しています。

INFPは、自身にとって深い意義を持つ物事に対して非常に感傷的になります。

 
INFPは、ほとんどの人々とは大きく異なる「慣習」や儀式を重視しており、それらを目立たない方法で実証します。

別の言い方をすれば、彼女の慣習はあまり「慣習的」ではないことが多いのです。

 
INFPの内なる世界は、大人になるにつれ、きちんと「設定」され、しっかりとした感覚となります。

彼女らの基本的な価値観の多くはかなり早い段階で決定され、新しい経験、アイデア、気づきによって特定の価値観を再評価するまで、彼女らは決定済の価値観に頼ります。

彼女らは自身をかなりオープンマインドであると考えているかもしれません。

しかし、経験のない新しい原則に直面した場合、その主題に対する自分のスタンスを評価するのに多くの時間を必要とします。

彼女らが十分な時間をかけてその問題を検討すると、たとえ100%解決しなくとも、ある程度の理解に達したと考え気分が良くなります。

 
Siは、INFPが過去に機能していたソリューション(方策)を自信を持って使用できるようにする、非常に詳細指向の機能です。

Siはまた、仕事、家庭、または詳細な整理が必要な趣味において、組織化や素早い問題解決を必要とする場合に役立ちます。

INFPは、新しいイノベーションを用いるか、以前に成功したソリューションを用いるかの選択において、良いバランス感覚を持ちます。

外向的思考(Te)

Teは、INFPが現実世界から情報を取り入れ、最も効果的なソリューションが何かについて迅速な決定を下し、そのソリューションをすぐに実行できるようにするプロセスです。

ここはINFPの中で最も弱い部分です。

自身のこの側面に常に依存することは彼女らにとっては疲れることですが、仕事を効果的に遂行するために、必要に応じてTeを用いることでトラブルシューティングのスキルを発揮できるようになります。

 
INFPは意思決定に時間をかけることを好みますが、それが常に可能または現実的であるとは限りません。

このような状況では、即座に迅速な意思決定を行えるように、Teがあれば便利です。

 
INFPはFiの内部コンパスの「直感」に依存しているため、たとえある時点での決定の理由を明確にできなかったとしても、直感が正しいと伝えれば、自身の決定に快適さを感じることができます。

たとえば、通りを歩いている人を見て、何らかの形で自分に害を及ぼす可能性があると感じた場合、彼女らにはなぜそのような感情を抱いたのかを解き明かす時間がありません。

彼女らは、この人の側にいると危険だと感じられただけで、最善の解決策は、道路を渡るか、迂回して避けることです。

 
多くの場合、TeはINFPのプロテクター機能です。

自身の価値観の1つが攻撃にさらされたとき、彼女らは、自身が正しいと感じるものを守るために、直接的で事実を伝えるTeのコミュニケーションスタイルを躊躇なく使用します。

あるテーマについて非常に強く感じ、それに対して行動を起こさなければならないと理解しているとき、彼女らは、正しいと信じていることのために立ち上がるために、自身の中のこの強力で堂々とした部分を利用します。

 
Teは、INFPの中で、何か(キャリア、趣味、服装など)を選択し、少なくとも短期間はそれに集中するように指示する部分でもあります。

INFPのこの部分こそが、彼女らに結論を導き、決断を下すよう促すのです。

もし純粋にFiのみしか使用しないのならば、彼女らはそれについて自身がどのように感じているかを永遠に考え続けるでしょう。

 
自身の時間の大部分(仕事や子育てなど)で、この批評的な側面から行動することを強いられているINFPは、燃え尽き症候群になる可能性が高いです。

彼女らは通常、人生の少なくとも一部において、他の人に意思決定を任せることができると人生がうまくいくでしょう。

仕事などにおいてTeを使用し続けていると、疲れ切って、自分が何を望んでいるのかを理解すらできなくなります。

 
INFPは、システムがすでに整っている場合にTeを最大限に活用できます。INFPにとっては、批評と洗練という最も単純なバージョンのTeを使用するのが最も楽だからです。

何かがすでに導入されていて、改善が必要な際にそれを分析して解決策を見つけることは比較的容易です。

INFPははたくさんのアイデアを持っているかもしれませんが、何かを0から作る場合に、システムや効率的な構造を導入する作業は彼女らにとっては困難です。

Posted by melancoly