INTP:人間関係・恋愛①
INTPは、時によそよそしく、あるいは自己中心的な人として表されることもありますが、しばしば、外向的直観(Ne)と外向的感情(Fe)によって潜在的な仲間を引き付けます。
これらの機能は、彼女らの機知、品性、誠実さに貢献し、他者が爽やかに感じる子供のような無邪気さを与えます。
INTPは、親切で思いやりのあるものであり、誰もが尊敬の念を持って扱われるようにしたいと考えます。(Fe)
彼女らは他者に対して否定的に話すことをあまりせず、他タイプの攻撃的な部分を許して忘れることができます。
そのような資質は、知性と衝動と相まって、彼女らに大きな魅力をもたらします。
INTPは人間関係を気にする必要があるの?
INTPのinferior function Feにより、彼女らは人々といることを楽しみます。
人々に直接的に関わっていなくても、彼女らは他者の背後に存在することによって活気を感じることができます。(それは不快で侵入的ではないと仮定します)
しかし、そのdominant functionが内部統制と自律性(Ti)の傾向にあることから、INTPは自律を脅かす可能性のあるFeの関係性を嫌うかもしれません。
INTPが長時間一人で働くことを楽しむことができるという事実は、彼女らが人間関係を複雑にするのを防ぐためというのもあります。
このような相対的独立性にもかかわらず、inferior function(Fe)によってINTPは人々の周りにいたいと思うようになる時は必ず来ます。
これは空虚感や孤独感を伴うかもしれません。
これらの空虚感などは、彼女らが行うプロジェクトそれ自体のみでは、彼女らが望む完全性と満足感をより深く理解するには不十分であるという事実を警告します。
TiとFeの間のこの綱引きは、INTPの中心的かつ再発的なジレンマです。
あるレベルでは、INTPは人々を必要とし、親密な関係を欲しいと感じますが、INTPは人々と関係性を持つことによって自分自身と大切な自由を失うことを恐れます。
多くの場合、INTPの恐怖は正当化されます。
ほとんどの恋人は、INTPが望む自由と自律性を与えることに消極的であり、INTPをコントロールしようとします。
これはもちろん、INTPに反乱を促し、関係性が悪化する原因となります。
しかし、FeはINTPの機能スタックの正当な部分であるため、私たちはINTPとの親密な関係の潜在的価値を早急に無視するべきではありません。
FeはINTPの機能スタックの最終的な機能であるため、Feを理解して統合することは、INTPの自己実現に不可欠です。
そうは言っても、持続可能で満足のいく恋愛関係は、INTPによって実現するのが難しく、彼女らと恋人の双方が関係に重要な知恵と成熟をもたらすことが求められます。
このような理由から、多くのINTPは、発達段階の後半になるまで、長期的関係性を控える方が良いでしょう。
INTPの相性:恋人の選択
親密な友情を維持することになると、INTPはその意図を欠く可能性があるので、彼女らの恋人は、しばしば最も親しい友人、親友、支援の源泉として役立ちます。
彼女らは直観タイプであるため、INTPはISTPよりも恋人の選択についてより特徴的な傾向があります。
ISTPは物質世界において新規性(Se)を求めていますが、INTPはより抽象的な種類の新規性(Ne)を求めます。
したがって、INTPは知的で創造的で個人的な成長に関心のあるパートナーを探します。
INTPは、十分な知性、公開性、知的または精神的探究への関心を欠いている人々への関心を維持するのに苦慮します。
INTPは、専門分野に知識や関心を持っており、真実の共同探求の道を開く人に特に惹かれます。
INTPは、興味のある分野について話し合うのを楽しみ、理論的な会話で自身と仲良くできる恋人を求めます。
これらの理由から、通常、INTPは別のN(直観)タイプとよりよくマッチします。
INTPは自身を自律性が高く自足可能であるとみなす傾向があるため、通常、パートナーに対して類似の特性を求めます。
INTPは自由な時間をたくさん欲しがります。よって、過度に求め、要求の厳しい、あるいは管理しようとする恋人には満足しません。
INTPは、本能的に、感傷を感じたり、拘束されたり、抑圧されたりすることに反抗します。
同時に、あまり発達していないINTPは、負傷者や貧困者に引き寄せられる可能性があります。
これは、INTPのinferior function Feの評価されたい、必要とされたいという欲求の投影であり、通常は結果が悪くなります。
ライフスタイルは、関係性におけるもう一つの非常に重要な考慮事項です。
INTPは、生活環境に関しては非常に柔軟性がありますが、しばしば、より多くではなくより少ないレベルで生活できる恋人を好むことがあります。
結婚するか、子供を持つか、高価な家を購入するかの決定は、INTPが後悔するような「義務感や自由度」を生み出す場合があります。
財政的約束は、多くのお金を稼ぎたくない人や、「仕事」に割く時間を制限しようとしているINTPにとって不快なものです。
多くのINTPは個人的な関心を追求するために時間を費やすことを夢見ているので、財政的に独立しているか、あるいは単純な生活様式に満足する恋人を探す傾向があります。
 
親密な恋人を選ぶ際に、INTPは自分の感情に過度の重きを置かないように注意する必要があります。
INTPの感情は、ポジティブであろうとネガティブであろうと、彼女らの最も発達していない機能(Fe)から出てくるからです。
彼女らのinferior function FeはINTPを、特にMyers-Briggs F(感情)タイプによる無意識の騙しや操作の標的にします。
したがって、長期的な恋人を選ぶ上でINTPがFeに優勢を与えないことが重要です。
誰もが自分の感情を聞くべきであるという従来の知恵にもかかわらず、これはT(思考)タイプ、特にT-dominantタイプにベストなアドバイスではありません。
INTPは、個人に対して肯定的な感情を持つことは確かに重要ですが、INTPは、上位2つの機能(Ti/Ne)を使用して、個人的な目標および価値、ならびに類型学上の相性に照らして、特定の関係性の潜在的メリットを判断する方が良いでしょう。
INTPの関係性における課題
INTPは、外向的感情(Fe)がinferior functionであるため、INTPの最も大きな課題の多くは直接関係性に関わります。
すべてのタイプが、自身のinferior functionをなだめるために、さまざまな松葉杖(支えとなるもの)を使用するのが一般的です。
INTPは、一人でいることまたは愛されないという恐怖によって、平凡な関係、または共依存関係にとどまることがあります。
INTPは本当の愛が存在するかどうか疑問に思う傾向があるので、彼女らの多くはまぁまぁな関係を維持しており、自身には別れてやり直す勇気がないと感じます。
そこで、関係性を離れる代わりに、彼女らは自身のTiの追求に意識を集中させ、関係性がFeの単なる背後の支えとして機能することを可能にします。
彼女らのFeのinferiorの位置ために、INTPはパートナーとの関係性の価値を低く見積もる可能性があります。
Tiモードでは、Feの感情は意識の背景にまで後退することがあります。
これにより、自身は自立しており、恋愛関係が不必要であると考えるなど、出現する関係に対する疑問を感じることがあります。
INTPはまた、仕事(T)と関係性(F)を区画化する傾向があります。
彼女らは、それぞれにどのくらいの時間を費やすべきかについて、彼女らのパートナーに伝えられるかもしれないし、そうでないかもしれない、内側のTiの 「ルール」を策定するかもしれません。
多くの場合、彼女らの仕事にはより大きな優先順位が与えられ、仕事への時間の割当てが満たされていなければ、自身の関係を忘れることにつながります。
彼女ら自身が内部のルールメーカ-であるため、INTPは恋人が特定の期待を抱くと推定する傾向があります(つまり、「相手は…するはずだ」)。
さらに、INTPのFeは外部調和を維持し、パートナーの気持ちを傷つけることを避けることを望んでいるので、恋人に適切に疑問を呈してそのような疑惑が正当であるかどうかを確認することができない可能性があります。
INTPが関係に対する懸念を表明できない場合、INTPは無意識に内面の壁に隠れ始めたり、恋人に対して内向きに反抗したりする可能性があります。
自身を直接表現するのではなく、受動的積極行動的な表現形式に変わるかもしれません。
INTPが関係性のオープンで誠実なコミュニケーションを確実、慎重に行わなければ、彼女らは恋人についての自分の推定や想像を通じて自分自身とその関係性を損なう可能性があります。
「彼女らのinferior function Fe」「恋人の欠点」「Neのオープンで新規性を求める性質に関連する困難」のために、INTPは不倫をしがちです。
しかし、INTPが自分の仕事で満足感を感じ、慎重にライフスタイルを選択し、前述の基準に従って適切な恋人を選び、彼女らがなぜ関係性にあるのか、彼女らがなぜ相手を選んだのかを定期的に思い出させ、個人的および関係的な成長と発展に尽力すれば、この傾向は大幅に削減できます。