善と悪-INTJ:LBP

LBP理論, INTJ

INTJは世界をあるべき姿に導くダイナミックな推進者です。

普遍的な原則の揺るぎない有用性と、そこから派生する有益な行動計画に裏付けられているINTJは、大規模なトレンド(傾向)を正確に形作る方法を理解しています。

彼女らはまた、世界の可能性を解き放つことに優れます。

INTJの認知ステップ

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判断 知覚
原則() 行動() 詳細() 観察()
Ni Te Fi Se

子どものINTJは、「原則」と「可能性を活用すること」に対する大きく見開いた目によって、ほとんどの人には見えない特別な世界をすぐに理解します。

完璧で優雅に相互作用する世界では、想像したことはすべて「実現可能」ですが、唯一の制限は、自身が世界とそのトレンド(傾向)をどれだけ知り、理解しているか、です。

そのため、INTJは幼い頃から、物事が常にどのように機能するか(=原則)を理解したいと願い、自分の行動と変化を起こす能力の限界を広げようとします。

子供のINTJ

子どものINTJは通常、複雑で、年齢や体格の許容範囲を超えた深い願望目標を持ちます。

彼女らはとても多様であり、同じ子供のINTJでも環境によって大きく異なります。

快適だと感じる状況ではとても感情をさらけ出す一方、自身の深い内面が望ましくない、または安全ではないと感じる状況では引っ込み思案になり心を閉ざします。

 
IxTJは認知プロセスの後半に感情(F)や「④観察と動機」があるため、本質的に自身の感情を隠して守る傾向を持ち、浅い付き合いや交流が苦手です。よって他者からみると、INTJの内面では何が起こっているのか分かりづらいかもしれません。

そして、世界の可能性を発見し発揮させるというINTJのタイプの専門性により、子供のINTJは他者のニーズや社会的欲求に無関心であると非難されることがよくあり、極端な場合は「無情」または「モンスター」と言われます。

 
現状維持が最も良いとされ、予期せぬ人生の変化を防ぐ能力が重要とされる文化では、INTJの本質的な欲求変化を壮大なスケールで開花させる能力は、とても恐ろしいものと認識されます。

そのため、多くの物語ではINTJが悪者として描かれます。(ステレオタイプ的INTJとして)

 
社会が、世界を自身の想像する美しいものに形作り変えたいという願望を持つINTJを悪者のように扱い、人々が彼女らの欲求は強すぎで、野心的で、理想主義的で、孤立しすぎていると伝えると、子供のINTJは容易に落乱します。なぜなら個人との経験(④観察と動機)はINTJの最後の認知ステップだからです。

INTJの恐怖

すべての認知において、最後のステップは私たちの最大の苦闘であり、タイプの不安につながります。

INTJは、自身の動機が十分に安定しておらず信頼できるものではないと感じること、また、何が他者を動機づけているのかが分からないことによってフラストレーションを感じます。

これは、INTJの内部で、全てが自分のせいであるという深く根源的な恐怖に繋がります。

 
「原則」に基づいて計画を立て、それを実行して物事を実現することに慣れているINTJは、理想に向かう途中で何か問題が発生した場合、自身が何か間違っていたのではないかと恐れます。

 
もし私がより速く、より強く、より良く、より気を配り、簡単に人を信用していなかったとしたら…

自身と自身が関わるすべてをコントロールしていれば…

物事は正しく、安全で、想定していたように進んでいたのに…

 
これらの恐怖と相互作用は、INTJに3つの選択肢を与えます。

1つ目の選択肢

1つ目は、この不安に反応して、自身は本当にすべてをコントロールできる、想像する世界を作ることができる、邪魔者をすべて回避できる、と主張することです。

彼女らは、自身のビジョンを理解していない人々への憤りを感じながら、限界をもう少し押し広げれば、手の届く範囲にある偉業を達成することができると考えます。

 
しかし、これらのINTJはまた、達成すべきことを自身の責任のように感じ始めて、内向きに引きこもり、人々に対して心を閉ざす可能性があります。

そして、他の人々も自分自身の意志を持っているので、INTJはすべての人を回避することはできません。

 
このINTJは自身のビジョンを追求する中で、他者のビジョンや性質を簡単に踏みにじることになり、図らずも他者の野心、願望、意志はあまり有用でないという態度を取ってしまいます。また、大きな最終目標を達成するために何をすべきかが理解できなくなるでしょう。

INTJが他者の願望を自身の全体像に従属させたいと考えると、最終的には自身の意志を他者に強制することとなります。

 
周囲の人々を気にせずに自身のビジョンを追求することに固執するINTJは、その目的地が冷たく、活気がなく、孤独で、他者の視点や目的地に向かう意志に欠けていることに気づくでしょう。

あらゆる方向からの視点がなく、あらゆる種類の情報と目的が表現されていない世界には、あるべき有用性も意義も存在しません。

そして、それはINTJが思い描くようなユートピアではありません。

2つ目の選択肢

2つ目の選択肢は、「INTJの世界に対する野心的な希望があまりにも思い切り過ぎていて、劇的過ぎで、先見の明があり過ぎる」と主張する人々に従うことです。この場合、INTJは周囲の期待に合わせて自分の目標を調整します(和らげます)。

このINTJは、自身の持つ未来像は危険で浅はかなものだと考えます。

確かに、彼女らは他者を自身の有害な目的から保護されるようにすべきです。

そこでINTJは心のプラネタリウムを片付けて、すでに定められた道を歩もうとします。そうしなければ、愛する人たちの世界を壊してしまう危険があるからです。

 
皮肉なことに、これらのINTJは、自身が守りケアしたいと思っていた人々を恐れて、それらの人々から遠ざかり、自身の動機や意図は他者から遠ざけるべきものであると確信し、あるいはその過程で他人を傷つけることになります。

さらに、このINTJは、自身の動機や意図に対する他人の意見に萎縮し、自身は他者から望まれていないと感じ、心を閉ざしてしまいます。

 
しかし、潜在性の追求をやめたINTJは、自身の本当の欲望を隔離しようとしても、愛する人たちを危害から守ることにはならないことに気づくでしょう。

一方で、彼女らは自身の力で立ち上がって生きることを拒否しているため、世界を有益にする能力は最小限に抑えられます。

3つ目の選択肢

ただし、INTJの物語が暗い結末を迎える必要はありません。

人々が予想もしないような理想を実現する道が孤独に見えるとき、INTJは何かを恐れるかもしれませんが、彼女らの計画と野心は、INTJがもたらすインスピレーションの力を愛する人々によって望まれています。

 
この3番目のINTJが、自分自身を含む個人の意義と価値を基礎とする人に目を向ければ、多くの人が自身のパーソナリティに対して与えるネガティブなイメージを拒否する力を集めることができるでしょう。

そして、INTJが自身を真に理解し、彼女らの隠された深さを知る人と関わる事によってありのままの自分を愛することを学ぶと、彼女らのビジョンに希望の視点が与えられます。

そして、真の希望を持ったINTJは誰にも止めることができません。

 
なぜなら、世界は、浄化の炎のような「普遍的な原則」を行使できる人、自身を守ることができない人々を守るために立ち上がって困難なことを行うことができる人、壮大な計画を推進するための翼のように広範囲にわたるトレンドを利用できる人々を必要としているからです。それは正にドラゴンです。

自分自身を含む個人の意義と価値を基礎とする人

INTJの第4認知である「観察と動機」を、第1認知に持つEPタイプのことを指していると思われます。

フィクションのINTJ

INTJはフィクションの中で頻繁に登場します。

それが、弟子たちを限界まで追い込むことを恐れないメンターとして、自分自身でさえ理解していない力と秘密を持った子供として、一見したよりも多くの冒険をする学者として、あるいは、ヒーローの一歩先を行く悪役としてであっても、INTJは常にヒーローを推進させるために存在しています。

 
INTJがフィクションの中で悪役としてキャスティングされることが多い主な理由は、INTJのタイプの専門性がもたらす変化という恐怖からです。

 
力そのものが悪のように扱われることが多い世界において、私たちの原型(アーキタイプ)の感覚は、世界を席巻するために必要な力を持ち、それを使い、何ものも邪魔することなく世界を形作り変えていくキャラクターを見ることを新鮮だと感じます。これらのキャラクターが画面やページに登場したとき、私たちは興奮を感じずにはいられません。

しかし、「力そのものがリヴァイアサンたちを暗い道に引きずり込んだ危険な坂道である」というのは真実ではありません。

英雄的なINTJが私たちに示しているように、他者の個人的な意志を破壊するのではなく、保護し、養い、力を与えるために使用される力は、私たちが切実に必要としているものです。

 
同じフィクション作品の中で、メンターと悪役の両方がINTJとして書かれることは多いです。

物語の作者は生徒である主人公と私たち自身の両方に、全く異なるシナリオを想像する2人のINTJによって2種類の潜在的な世界の見通しを与えます。

 
そして、私たちのメンターであるINTJは限界に達し、滑りやすい坂道を目の当たりにし、あらゆる文明の栄枯盛衰には一つの共通点があることに気づきます。それはそこに住む人々です。

INTJの不安」を克服し、人々を自身が想像する壮大な世界に導く準備ができているINTJは、彼女らを支援し、彼女らの道に力を与えてくれる人々がいなければ、決して目的地に到達できないことを理解しています。

彼女らの世界に彩りをもたらすのは、そこにいる人々です。

INTJのパーソナリティと世界観

すべてのIJと同様に、INTJは「他の誰もやらないから自分がやらなければならない」と感じます。また、最もズームアウト視点を持つタイプ (IJ)であり、最も未来志向(NT)であるため、彼女らは忍耐強く、計算高く、達成すべき大きな目標に向かいつつ、細心の注意を払います。

 
INTJは他者をどれだけ大切に思っているかをわざわざ示さないかもしれませんが、彼女らは人々、特に、自身が最も大切にしている原則に対して誠意と称賛の気持ちを示した人々を深く愛します。

そして、彼女らは自身を本当に愛し、尊敬し、ありのままの自身を見てくれる人に出会えるとは期待していないかもしれませんが、彼女らが想像する明るい希望の光のような人々に、きっと巡り合えるでしょう。

 
常に逆説的に、複雑かつ率直で、深い真剣さを持ちながらも子供のように人を理解するINTJは、驚くほど真実でありながら予想外のユーモアであなたを不意を突くでしょう。

 
善のINTJであろうと悪のINTJであろうと、彼女らは間違いなく世界を席巻できます。

しかし、希望と視点をもって支えてくれる人々がいれば、世界をより良くするためにINTJが進む道を妨げるものは何もありません。

Posted by melancoly