善と悪-ENTP:LBP
ENTPは適切に機能することを行います。
彼女らは、自身の計画を状況に合わせて適応させ、ルールを無視し、自身の直観に従います。
ENTPは、時には喧嘩を始めたり、逃げたりして、予測不能です。また、ある瞬間は残酷なまでに正直で、次の瞬間には魅力的な秘密主義者になったりします。
これは、彼女らは(全てのEPタイプと同じように)最初に「観察」し、後で「行動」するためです。
できるだけ多くの情報を観察した後に何をするかを決定します。そして、決定の瞬間まで自分自身が何をしたいかが分からないことが多いです。
ENTPの認知ステップ
1 | 2 | 3 | 4 |
知覚 | 判断 | ||
観察(○) | 詳細(●) | 原則(○) | 行動(●) |
△Ne | ▲Ti | △Fe | ▲Si |
多くの場合、ENTPは行動を決定するまでの間、皮肉を言ったり、相手をからかったりします。
これは、自身が何をすべきかを決定するまでの時間稼ぎであり、受け取る反応によって相手やその周囲について学んだり、自身がいかに賢いかを楽しむ方法です。
そして、ルールが常に彼女らにとって重要なわけではありませんが、彼女らは自身のルールに従っていることは確かであり、通常、彼女らがなりたい魅力的な人になるために必要なことは何でもします。
若いENTPは、なりたい自分になるという大きくて派手な夢を探求し、それを発展させたいという飽くなき欲求を持ちます。
この点では彼女らはINTJと似ていますが、ENTPは自分がやりたいことではなく、人としてどうありたいかに重点を置きます。
ENTPが好むのは人の可能性です。
そのため、自分がどれだけ素晴らしくなるかということを重視し、自分が何を選択するかは後回しです。
これは、ENTPはあらゆる選択肢を探求し、(目的のために)よりよく機能することなら何でもするということを意味します。これによって彼女らはすぐに、世間や周囲の人々から「ダメな人」という烙印を押されてしまします。
多くの場合、ENTPはこう答えます。「もし私が悪かったとしても、私は悪さで*一番*になる!!」
このENTPには、ESTPとよく似た3つの選択肢があります。
ENTPが最初に選択するのは、意図的に他人に反抗し、他人の不合理に対する冷笑を敵意に変え、その結果ルールに従わなくなり、自身の傷ついた感情やエゴを正当化するために他人を軽視することです。
この悪意ある道を選択したENTPはすぐに魅力を失い、このENTPと同じように自分自身を正当化しようとする人々にのみ「愛される」ようになります。
また、このように自身の傷を癒したいと思っているENTPは、実際には自身が憎んでいる人々からの肯定を求めており、戦えば戦うほど、さらに自信、正当性、善良さを失うことになります。
彼女らは、自身が弱気な行動を取っていることに気づいて愕然とするかもしれませんが、時には、このように騒ぐのがあまりにも心地良くて、足をバタバタするのを止めて諦めることはできなくなります。
第二の選択肢は、ただ周囲に溶け込み、他者よりも先に自分に悪いというレッテルを貼り、自分の好きなもの、楽しいものすべてに対して償いをして残りの人生を過ごすことです。(pay penance for)
このENTPは、他者からは普通に見えるようになるのが得意です。
何をしようとしても、ENTPはもっと派手になりたい、もっと好きなものを楽しみたいという欲求を常に持ちます。
世界を探検したい、世界が提供するあらゆるものを理解したいという欲求を抑制しているENTPは、みんなを喜ばせようとすることが正しいことだと感じるかもしれませんが、ENTPは他者が自身のことをどう思うかを気にかける限り、他者のことを「気にかけること」ができません。
文化的なプレッシャーであれ、家族からのプレッシャーであれ、同僚からのプレッシャーであれ、ENTPが他者のために自分らしさを証明しようとしても、彼女らは自分らしくなることはできません。
たとえ善意であっても他者の意見を気にするENTPは、隠れた弱い感情を守る盾を下ろすことを恐れます。
自身の本質を他人から認めてもらいたいと思っていると、自由に自分らしくあることができなくなり、他者が自身を十分に見ていないことに絶えず憤慨し、その結果冷笑主義的になり、さらに人々を遠ざけるようになります。
しかし、たとえ他者が彼女らの子供のような大げさな態度を理解していなくても、ENTPは確かに自分らしさを持っており、他者に何が起こっているかを真に気にかけ、他者が独自の方法で輝けるように助けることができます。
すでに持っている自発性と自信を持って世界を探索することを選択したとき、ENTPは人々にとっての灯台となり、周りの人たちに喜びと自信を与え、ENTPの明るい光を見ることを拒否する人たちを恐れなくなります。ENTPはスワッシュバックラー(大胆な剣士)です。
ENTPは魅力的で善意のある詐欺師、泥棒、密輸業者、トラブルメーカー、荒らす人です。
どうしてこれらすべてが善意で行われるの?
ENTPがルールを片っ端から破るとき、なぜ私たちは彼女らを魅力的に感じるの?
ENTPは最終目標を達成するために創造的な思考をする詐欺師です。
彼女らは、遭遇する様々な新しい異常な状況に対して、「観察」によって得た武器やツールを適用させることに優れます。
他のタイプがルールを無視して行動することは不快に感じられたり、不当に自己正当化しているように感じられるのに、なぜENTPがルール破っても善に感じられるの?
なぜなら、ENTPは、パーソナリティ判断という強みと同様に、自分自身の意図を理解し、変更することに優れるからです。
たとえ社会が彼女らを遠ざけたり、悪人のように感じさせたりしても、ENTPは心の奥底で自身の意図が善であり、価値があることを知っています。- 例えそれが他者には見えていなくても -
これは、彼女らに奪うことのできない自信を植え付けるのに役立ちます。この自信は、ルールを守らないことで他の人から見下されるときに必要な本質的なものです。
すべてのEPタイプは、生まれたときから社会によって、「行動は道徳的なものであるべき」だと教えられてきます。「間違った選択をすると、悪い人になる」と。
EPタイプは、自身の意図に基づいて取るべき行動を選択するのが苦手で、自分らしさをまったく反映ない選択をすることがよくあります。
おそらく彼女らはそれが間違った選択だったことにすぐに気づき、間違いから学ぶことができるでしょう。
「私の選んだ方法は正しくなかった。この選択は私を悪くしてしまう。」
さらに、ENTPは、自分のなりたい姿に「なる」ことよりも、具体的なことを真剣に考えすぎる場合に、身体的な動作がうまくいかなくなります。
行動計画はENTPの頭の中では完全に理にかなっているかもしれませんが、それが実行されるとき、物理学と彼女ら自身の体は彼女らの味方ではありません。
例えば、星空の観察に夢中でよく井戸に落ちた哲学者タレス。
ENTPが何かについて考え始めると、身体的な意識が全く消えてしまうことがあります。
しかし、彼女らは間違いを犯す度にその状況に適応する方法をすぐに学び、失敗した方策をすぐに修正することができます。
ENTPは、自分自身を始めとして、「人々自体」と「人々の機能の仕方」を理解することに夢中になります。
彼女らは、人がどれほど素晴らしく複雑で多面的であるかを直観的に感じ、理解しており、(本人が気づいているかどうかにかかわらず)その複雑さを楽しむために一生を費やします。
これはさまざまな方法で行われますが、最も注目に値するのは棒で突く方法です。
つまり、安全な小さな繭の外側に衝撃を与え、恐怖を与え、不快な気分にさせて、相手に何かをさせようとしているのです。
なぜENTPは他者に衝撃を与えるようなことを言うのが好きなの?
ENTPが自分自身の性的魅力を大いに楽しんでいる理由は何なの?
ENTPは自分自身の複雑さを楽しむことにとても熱心であることに加えて、他者を観察して楽しむために相手を悶えさせるのが大好きです。
人々はおもしろく、自分が認識しているよりもはるかに多くのことを抱えていて、必要以上に自分自身を真剣に受け止めていることがよくあります。
ENTPは、そのような人々の不安定さをつついて、裏側から何が現れるかを見るのが大好きです。
これは悪意からではなく、人々を最大限に理解し、楽しみ、活用しようとする試みにすぎません。
ENTPは物事を中途半端にやりません。全く何もしないか、全力で行います。
これは、人々がENTPのことを愛するか嫌うかのどちらかにきれいに分かれ、どちらの側からも「変わってる」と思われる可能性が高いことを意味します。
ENTPへの印象は「魅力的」か「嫌な人」かで、とても差があります。
とはいえ、ENTPは、より多くの人に本当の自分を理解してほしいと願うかもしれません。
グループ内では、ENTPは優れたビジョンを持っており、ピンチの際には他者をリードすることができますが、それよりは自分の行動に責任を持つことを好みます。
彼女らは生まれつき懐疑的であるため、他者の計画を実行するメリットが分からない場合や、リーダーを情報源として信頼していない場合、他者に従う可能性は低いです。
しかし、健全なIJのように先見の明のある人がENTPの信頼を勝ち取ると、ENTPは喜んで全体像的な統制を他者へ譲り、自分の好きな部分に自由に集中できるようになります。
抜け穴の悪用、口論、自己美化…もちろん全員の利益のためです。
「愛すべきならず者」の意味を体現するENTPは、ルールを遵守するENTPよりも一般的ですが、ENTPが悪になるのは、彼女らに悪い動機があり、それを気にかけない場合に限られます。
悪のENTPも同様に魅力的で、適応性があり、人柄が良く、機知に富んでいますが、「悪い行動」をしているからといって「良いENTP」ではないといえないように、「良い行動」をしているからといって「悪のENTP」ではない、とは言えません。
悪のENTPは、「美しく見える外観」という目標を持ち、自分が実際にはどのような人であるかを気にかけません。
善のENTPが、常に自分が悪いのではないかという不安と葛藤している場合、彼女らは地獄への道が善意で舗装されているのではないかと心配するかもしれません。(善意によって失敗への道が容易になるのではないかという心配。)
しかし、ENTPが自分の行動の背後にある「理由(why)」に常に立ち返ることができれば、真の英雄性と素晴らしさへの道は心の奥底の自分の本質にあることに気づくでしょう。
また、真に自分らしく「ありたい」ということにフォーカスすれば、最終的に「行動」を理解することができることにも気づくでしょう。
チャンスをつかみ、間違いを犯し、色々なことを行いましょう。
それが、ENTPが世界、人々、自分自身を探求できる唯一の方法です。
善でも悪でも、強力なENTPは、大胆になり、偉大な夢を達成するために必要なことは何でもします。