INFP:人間関係・恋愛
INFPとの人間関係や恋愛関係を理解するためには、彼女らのdominant functionである内向的感情(Fi)をまず理解しなければなりません。
人間関係に関するFiの興味深い特徴の1つは、その内向きの方向性です。
私たちは人間関係を考えるとき、相手との間で感情が相互に流れると考えます。
言い換えれば、私たちは、人間関係が感情の外向(Fe)を伴うものと考えます。
しかし、Fiユーザにとっては、感情が内向きであるため、感情は(少なくとも直接的に)相手に伝達されにくいのです。
Fiのもう一つの関連性のある特徴は、その比較的狭い焦点です。
INFPは、限られた数の人や関心領域に自身の愛情や感情的エネルギーを集中する傾向を持ちます。
これには、不公平や不幸の犠牲者や、自分自身を助けることができない個人(または動物)のケアが含まれることが多いです。
したがって、INFPは、特別なニーズ、障害などを持つ人を助けることができます。
彼女らはまた、精力的に、献身的に特定の芸術的/宗教的関心を追求するかもしれません。
この種の「集中」は間違ったことではありませんが、私たちは恋愛関係や人間関係がINFPのFiフレームワークのどこに適合するかを検討するために、少し立ち止まるかもしれません。
率直に言えば、INFPが恋人を貧困者や自分自身を助けることができないと見なした場合、恋愛関係への関心はどのようなものになるのでしょう?
なぜINFPは人間関係を求めるの?
まず、多くのINFPが恋愛関係に関与していないとき、他タイプよりもはるかに優れていることに言及する価値があると思います。
Fi(とNe)のエネルギーに意味のある出口(子供、ペット、芸術、宗教など)を持っている限り、恋愛関係は彼女らにとって二次的重要性となります。
そうはいうものの、あるINFPが愛を最優先事項としていると見て取れるのも事実です。
彼女らはおそらく 「本当の愛」や永遠の恋人を見つけることを夢見る、良く知られる「ロマンティック」なタイプです。
INFPはまた、自身の最高の友人、仲間、そして助けてくれる人、話すことができ人生を楽しむことができる恋人を探しているかもしれません。
さらに、INFPの女性は、特に、共に家族を育むことができる恋人を探すでしょう。
今まで見てきたように、INFPは子供を含めて自分自身をケアすることができない人へのケアを好みます。
INFPの男性は、自分の子供を持つことに関心を持ったり、熱心になったりせず、恒久的な関係に落ち着くために急がなくてはならないと感じることはあまりないかもしれません。
この場合、「人生におけるミッション」を明確にすることが、自身の幸福にとってより緊急な、または中心的なものであると感じるかもしれません。
INFPが恋人に求めるもの
恋人を求めるINFPの性質は、最初に関係を築くための基本的な動機から離して考えることはできません。
他タイプと同様に、INFPは同様の価値観と世界観を持つ恋人を求める傾向があります。
例えば、キリスト教徒のINFPは、他のキリスト教徒、自由主義者のINFPは他の自由主義者と恋人になる傾向があります。
お金や子供に対する態度も重要な要素です。
INFPは、tertiary functionとして内向的感覚(Si)を使用する内向的なタイプとして、相対的に少ない財産で暮らすために、支出および内容に関して控えめな傾向があります。
多くのINFPは旅行や海外に移住することもできる、慣習的ではない、さらには渡り歩くライフスタイルを好みます。
したがって、INFPはどこに行くかに関わらず、旅行に同行してくれる相手を求めることも多いです
このため、INFPが出張中に出会った人と関係を結ぶことは珍しいことではありません。
彼女らは、「seekers lifestyle(探求的ライフスタイル)」と呼べるものを楽しむ、しばしば別のNPタイプ(INTP、ENTP、ENFP)のパートナーを探す場合があります。
より従来的なライフスタイルを好む人INFPは、おそらくは家族の養成を目指して、より安定して信頼できる責任ある恋人を探すかもしれません。
時には、そのようなINFPが、安定した育児環境のための自身のFi欲求によって動機付けされているかどうかや、tertiary function(Si)とinferior function(Te)を無意識のうちに支えとしているかどうかを知るには困難するかもしれません。
結局のところ、SiとTeは信頼性と一貫性を表すと理解できます。
これはまた、INFPが、自身が個人的に欠けていると感じるかもしれない一貫性と不断の堅さの尺度を示す典型的な反対であるTJタイプ(すなわち、INTJ、ENTJ、ESTJ、ISTJ)に一般に惹かれる理由です。
INFPと他タイプの相性
これまで見てきたように、すべてのINFPが恋人に同じものを求めているわけではありません。
したがって、彼女らがペアになるタイプは、意識的に、または無意識的に求めているものに依ります。
INFPの男性は、より芸術的または非慣習的なINFPの女性と同様に、他のNタイプとの恋愛関係を強く好みます。
さらに、NFPとNTJの両方がFi-Te機能ペアを使用するので、INFPはしばしばこれらのタイプとの感情的な親密さ楽しみます。
ETJの強みと自信に強く惹かれる人もいるかもしれませんが、この関係性はinferior functionの相互支え(mutual crutching)とみなされるかもしれません。(すなわち、INFPがETJのFiを支えとし、ETJがINFPのTeを支えとする)
したがって、長期的な個人的成長と関係性への満足のためには、INFPはINTJ、ENFP、またはおそらく別のINFPと関係を結ぶ方が良いかもしれません。
より芸術的でない、あるいはより一般的なINFPは、恋人に求めているものに対して異なる基準を持つことがあります。
上記のように彼女らは、一貫性があり、信頼性が高く、潜在的な親または養育者の可能性を持つ仲間を探すかもしれません。
もちろん、そのような特性は、ほぼすべてのタイプの個人に見られる可能性があります。
したがって、そのようなINFPは、恋人のタイプについてあまり特徴的でない場合があります。
INFPの人間関係における潜在的課題
他のIPタイプと同様に、INFPはrelational health(関係性への適応能力)とのrelational harmony(関係性への調和)を兼ね備えています。
彼女らは、外部調和(エニアグラム9「平和主義者」など)を考慮し、またinferior functionである外向的判断機能(Te)を持つため、懸念や苦情を容易に表現することに苦慮することがあります。
したがって、INFPは、苦情や怒りを抑えこんでしまうような人間関係の危険性に注意する必要があります。
INFPのもう1つの潜在的な課題は、自身の情熱を追求することと人間関係をバランスさせることです。
INFPの中には、職場から職場へ、ある関心から他の関心へ、非常に長い間どこにも着陸できない場合があります。
一貫した方向性の欠如は、明らかに彼女らの人間関係を難しくする可能性があります。
なぜなら、「落ち着く」という考え方は、世界での自身の情熱や場所を発見するまでは無関係に見えるかもしれないからです。
INFPのinferior functionである外向的思考(Te)もまた、彼女らの人間関係において負の役割を果たすかもしれません。
Teの「grip(掌中)」では、INFPは、独特の硬直性、柔軟性のない、卑劣なものになることがあり、家計組織のようなものに執着したり、「規則通り」に行う事や、「責任を負う」ことに執着することがあります。
この考え方は、一人暮らしのINFPにとって無害かもしれませんが、責任を負うように恋人に説いたり、長い「to do」リストを恋人に作らせたりすると、恋人との関係性は困難なものとなるでしょう。
すべての内向的タイプに当てはまるように、INFPは、自分自身のために十分な時間を確保することを含め、個人的な幸福を探求すると良いでしょう。
そうすることで、個人としてより健全で幸せになるだけでなく、より良い関係性が実現します。