INTP:不健全時
この記事では、Ti-Siループ、「grip」ストレス、機能スタックの不均衡など、INTPが不健全になるさまざまな方法について説明します。
この記事では、INTPとその認知機能について深く掘り下げます。
タイプ理論に新しい人なら、これはちょっと混乱するかもしれません。
この記事は、何らかの形でINTPを「貶める」ためのものではありません。
どんなタイプの健全さでも、さまざまなレベルの状態があり、個人やその時に何が進行しているかによって、未熟な形で自身を表現する場合があります。
健全なINTP
健全な(均衡のとれた)INTPは、根本的な原則や真理を捉え、それらを新しい概念や枠組みに適用するのに優れます。
彼女らは創造的で革新的で、複雑な問題を解決し、人生を変えることのできるモデルやアイデアを創り出すのに熟練しています。
彼女らは、通常、世界の仕組みを理論化し、探求し、理解することに興味があります。
アルバート・アインシュタイン、マリー・キュリー、ジョン・ロックは歴史上、INTPであると考えられている重要な人々です。
INTPの機能スタック
Dominant Function: (Ti)
Auxiliary Function: (Ne)
Tertiary Function: (Si)
Inferior Function: (Fe)
5th/Opposing Role(反対の役割): (Te)
6th/Critical Parent(批判的な親): (Ni)
7th/Trickster(悪戯者): (Se)
8th/Demon(悪魔): (Fi)
INTPの欠点
INTPは当然のことながら、その上位3つの機能(特にdominant function)に大きな価値を置いています。
すべてのタイプと同様に、彼女らは他の5つの機能の歪んだ認知を持つリスクがあります。(すべてのタイプ8つの認知機能をすべて使用しています)
結果として、INTPはinferior function 外向的感情(Fe)が、侵害的で、干渉的で、人々を喜ばせ、好きにさせることに必死であると見る場合があります。
彼女らは自身のこの機能を邪魔に感じたり、この機能を使う他の人を低く評価するかもしれません。
これは、INTPとFJタイプの間で衝突を引き起こす可能性があります。
外向的思考(Te)は、INTPのdominant function 内向的思考(Ti)の反対方向であるので、彼女らはそれを傲慢、支配的、過度に急いでいると見なす危険があります。
不健全なTeは実際にこのような場合がありますが、INTPはTeのすべての表現をこのように見てしまう恐れがあります。
これは、INTPとTJタイプの間で衝突を引き起こす可能性があります。
内向的感情(Fi)はINTPの第8機能であるため、彼女らはそれを過度に敏感で、役に立たない、現実を受け入れることができないと見なす危険があります。
INTPは、結果としてFiを低く評価したり、Fiユーザーを誤解したりする可能性があります。
これにより、INTPとFPタイプが衝突する可能性があります。
タイプのいかんに関わらず、私たち全員がすべての認知機能が有用で価値あるものであることを認識する必要があります。
他よりも本質的に優れているものはありません!
このようにして、私たちは皆、違ったやり方で物事を処理する他タイプとの関係を改善し、より良い関係を結ぶことができます。
不健全なINTP
特に不健全で未熟なINTPは、歪んだ内向的思考プロセスで機能する場合があります。
彼女らは、孤立的、他の人に興味がない、辛辣に見えることがあります。
彼女らは極めて直接的で、社会的常識に無関心であることを自負するかもしれず、それは気にする人を怒らせる結果となります。
職場や人生では、彼女らのほとんどが干渉されるのを避けたいと考えます。
彼女らは一人になるためにどんな労力も惜しみません。
人間関係では、不健全なINTPは他の人に対する批判において残酷かもしれませんが、彼女らは単に真実を指摘していると信じてこれを正当化します。
彼女らは何をすべきかを伝えることが嫌い、チームとの協力や依頼にはほとんど関心がないため、多くの作業環境では管理が難しくなります。
締め切りに間に合わせること、伝統的な規則に従うこと、同僚のニーズに共感することは、彼女らにとって重要ではありません。
このカテゴリーに入るINTPは、通常、自身の機能を発達させ、適切に表現するための健全な幼年期または背景を有していません。
彼女らは(助言や援助を与えられず)思うがままにさせられていたり、若すぎる時に虐待されたり、無視されたり、一人でやっていく状況に置かれていたりしました。
不健全な外向的直観
また、INTPはauxiliary function 外向的直観(Ne)の歪んだ/不均衡な使用を引き起こす可能性があります。
これが起こると、彼女らは偏心的になり、仮説に過度に集中し、実用的なものと触れ合うことができなくなります。
彼女らは、実現したいと考えている可能性やコンセプトに合うように論理を成型しようとするかもしれません。
Tiは、通常非常に客観的で、何が真実であるかに焦点を当てますが、歪んだNeを持つINTPは、自身が現在興奮している可能性を常にバックアップするためにTiを適合させようとする可能性があります。
防御的なINTP
INTPは、独立性が危機に瀕しているときに最も脅かされる傾向があります。
しかし、Fe、Te、Ni、Se、Fiのように強く使用しない機能を使用するべき状況でも、脅かされることがあります。
これが発生すると、次のことが起こり得ます。
A)彼女らは無関係であると仮定して、自分の感情を抑える
彼女らは他の人から閉鎖し、逃げる唯一の方法は自身を他人から隠すことだと感じるかもしれません。
B)彼女らは論理的な合理化を使用して、脅威に見える状況に巻き込まれたり、無能と感じたりすることを避ける
彼女らは自分以外の思考方法は「間違っている」と思い、自身の強みである開かれた心(適用性)を失います。
不均衡/不健全なより軽い表現
すべての不健全なINTPが上記の記述に正確に適合するわけではありません。
彼女らは言及された特定の問題と闘うかもしれませんが、すべてではありません。
彼女らは完全に異なる、不健全であるという軽微な「症状」を有するかもしれません。
INTPは、Tiを強く評価するので、他の機能を犠牲にして、Tiを過度に使用したり、信頼するリスクがあります。
彼女らは過度に批判的に見えるかもしれませんし、物事の仕組みや新しいデータの受け入れを拒否する内部モデルや枠組みの作成に結びつくかもしれません。
彼女らは自身がいつも正しいと思って、自身の論理や方法に疑問を持つ人々から閉ざします。
健全なINTPは、外向的直観(Ne)と内向的思考(Ti)のバランスをとります。
彼女らは世界の仕組みの内部的枠組みを考え出し、新しいアイデア、新しいつながり、可能性のために心を開いています。
しかし、Neを抑制するINTPは、物事に対する姿勢が非常に厳しくなります。
内向的感覚(Si)はINTPのtertiary functionであるため、初期の人生ではアクセスが低下することがあります。
また、生涯を通じて未熟な表現を示すこともあります。
初期の人生では、詳細を覚えるのに苦慮するかもしれません。
彼女らが年を重ねるにつれて、過去を見直したり、特に悪い、恥ずかしい思い出にこだわったり、それらの記憶について恥や不安を感じたりすることに過度に重点を置く場合があります。
彼女らは自分の経験をあまりにも過度に頼りにして、その経験を使って判断を後押しするかもしれません。
彼女らは自身のものと非常に異なる他者の経験を低く評価するかもしれません。
これは、INTPがTi-Siループ内にあり、それらの視点に情報を伝えるためのNeの平衡力を持たない場合により多く発生する傾向があります。
Ti-Siループ
Ti-Siループ内のINTPは、主観的な論理および主観的な経験に没頭するようになります。
健全なINTPは、客観的な直観(Ne)と客観的な感情(Fe)でTiのバランスをとります。
これにより、自身のアイデアを世界に持ち出し、それらを実体験することができます。
また、他の人に共感し、人々と関わる方法で自分のアイデアを伝えることもできます。
INTPがNeおよびFe(第2および第4機能)を抑制すると、個人の成長を促す状況および考え方を避けます。
彼女らは主観的論理と自己の論理をサポートする経験的データの利己的なサイクルに巻き込まれます。
彼女らは一人であることを受け入れ、評価されていないと感じたり、自身が「真実」を本当に気にしている唯一の人だと感じることがあります。
彼女らは、新しい経験、新しいアイデア、他の人々の気持ちやニーズから逃れるかもしれません。
彼女らはますます孤独になり、自身の方法に固執し、auxiliary Neユーザーよりも不健全なSiユーザーのように見えることがあります。
「Grip」ストレスの段階
極端なストレスまたは慢性的なストレスを経験しているINTPは、inferior functionである外向的感情(Fe)の「Grip」に陥る可能性があります。
これが起こるとき、彼女らの他の機能は意識されなくなり、彼女らは「INTPらしくない」ように見えます。
あなたが、突然INTPが「スイッチを入れ」て、特徴的ではない振る舞いをするのを見たとき、彼女らは「Grip」ストレスを経験している可能性があります。
通常、論理的、客観的、自己完結型のINTPは、「外向的感情」の「Grip」の中でますます感情的、自己批判的、神経が高ぶり、爆発する傾向があります。
彼女らの通常の論理的な考え方は混乱し、物事を見るのに苦労するかもしれません。
Shadow Functions(影の機能)の効果
すべてのタイプは、5〜8番目の機能を処理するときに混乱すると感じることがあります。
これらの「Shadow Functions」は、私たちにとってより意識されていません。
5th/Opposing Role(反対の役割): (Fe)
INTPは、Teの表現に苛立ち、それを過度に制御的で、堅く、傲慢であると見なす場合があります。
彼女らはまた、「反対の役割」のタイトルが与えられている理由のとおり、Teと対立することがあります。
彼女らは物事がどのように組織されているかについて頑なになり、すべてがどのように行われているかに対する特定の体系的アプローチを主張することがあります。
彼女らは、自身の原則を守るために、「白黒」のバイナリ思考を採用する可能性があります。
そうはいうものの、INTPは時にTeを効果的に使用して、生涯を通して得た効果的な原則を使用してプログラムを編成し、指導することができます。
6th/Critical Parent(批判的な親): (Ni)
第6機能は「批判的な親」というタイトルを持ちます。
これは、自分を固定化し、制限を設定し、自身や他人を批判するために使用されるからです。
NiはINTPに将来の計画を打ち消したり、夢や可能性をあきらめさせたりする可能性があります。
彼女らは自身の潜在能力と自身が考えている可能性について、ある程度の失敗の感覚を抱くかもしれません。
時に、Niは変革的な方法で使用され、INTPは将来のより深い意味や正の方向への洞察を得ます。
7th/Trickster(悪戯者): (Se)
第7機能は「悪戯者」のタイトルを持ちます。
これは、ダブルバインドで他人を捉え、他人の攻撃からtertiary function(INTPの場合、内向的感覚(Si))を保護するためです。
INTPは、知覚された「現実」に集中し、衝動的な行動を取るために、外向的感覚(Se)を使用することがあります。
彼女らは現実的な事実と現在の細部を使って、「あちらを立てればこちらが立たず」のジレンマに人々を閉じ込めるかもしれません。
そうはいうものの、Seが健全な方法で現れ、INTPが現実の世界と現在の瞬間を楽しむ時もあります。
8th/Demon(悪魔): (Fi)
第8機能は「悪魔」というタイトルを持ち、これはINTPのすべての認知機能の中で最も破壊的で無意識なものだからです。
INTPは通常、自分にとって重要なことを選択し、独自の個別化された価値観を形成するのが遅いです。
彼女らは誤って自身の価値観に反し、自分の気持ちや欲望をほとんど認めないことがあります。
彼女らがFiを使用するとき、それはしばしば誤ったやり方で混乱しており、それを採用するときに自身の本質から完全に外れていると感じることがあります。
INTPはまた、Fiを使用して自分の価値観を尊重し、人生を変え、悲惨な状況で目的や意味を見つけることができる時があります。