内向的機能 vs. 外向的機能
内向的機能(Ti、Ni、Si、Fi)は、個人の主観と関連付けることができます。
それらは自身の情報を集めるか、あるい外側ではなく内側を見ることによって決定を下します。
内向的機能は個人の内側に集中しているので、より内部集中的です。
外向的機能(Te、Ne、Se、Fe)はより広範かつ分散しています。
それらは何か1つのものや人に長い時間集中するのではなく、何か新しいものへ向かうことを好みます。
私たちは内向的機能を濃いインクの滴に、外向的機能をグラスの水に溶けた濃いインクの滴に例えることができます。
あるいは、私たちは内向的機能を、ビッグバンの直前のような、大きな重力効果を伴う物質の凝縮体に比喩するかもしれません。
外向的機能は、実体間に大きなスペースがある拡張性と膨張性のある宇宙と比較されるかもしれません。
内向的機能が激しい収縮を伴うと考えられる一方、外向的機能は一定の拡大状態を伴います。
この記事では、内向的機能と外向的機能を比較して対比し、これらの内向きと外向きの特性がさまざまな機能にどのように適用されるかを調べます。
外向的思考(Te)vs. 内向的思考(Ti)
外向的思考(Te)は、世界を部分に分解し、それらの部分を測定、分類し、その理解に従って合理的に物を制御する方法を見つけるために働きます。
それは、データ・事実・規則・規約・手順の絶えず拡大するネットワークに寄与します。
Teタイプにとって、客観的に理解し、その理解に基づいて動作するための基準を構築するまで世界は非合理的であり続けます。
彼女らは曖昧さや人的ミスを避けるために、そのような規則や基準を明示的に綴る必要があると考えています。
内向的思考(Ti)もまた世界を理解することに関わっていますが、それほど形式的ではありません。
Tiは標準化された方法や客観的な規約には関係していません。
むしろ、それは専ら分析、理解、問題解決のための独自の能力に依存しています。
ITPは実験が行われ、結果が解釈される方法に影響する主観的な仮定に敏感です。
したがって、彼女らはETJよりも何かを「事実」と考えるのがはるかに遅いです。
より多くの事実を発見するための大規模で形式的な実験を行うというアイデアは、一般にITP(特にINTP)にとって魅力的ではありません。
ITPはTe的ルールの数を増やすことにも抵抗性があります。
Teのルールやプロトコル(規約)に従うために自身のTiの推論を放棄しなければならない事ほど、ITPをイライラさせるものは何もないかもしれません。
要するに、ETJは世界のT関連事項の数(例えば、事実・規則・手順)を拡大するように努めますが、ITPはそうするのがはるかに遅いです。
代わりに、ITPは自身の個人的な活動と人生の哲学を発展させるために、自身の理論の力を適用します。
次の文章は、これらの異なるアプローチを例示しています。
Te:「世界は、詳細な地図を作成し、その理解に基づいて最良の手順方法をまとめて定義することによって、より合理的になるでしょう。」
Ti:「世界が合理的に機能しなくても、私は自分の人生と仕事を改善するために自分の力を使うことができます。そうすれば世界をより良いものにすることさえできます。」
外向的直観(Ne)vs. 内向的直観(Ni)
Teがルール・分類・規約を増やすように、外向的直観(Ne)は幅広い関連性と可能性をもたらします。
Neの視点から観ると、世界は無限の可能性と潜在性を秘めており、ENTPとENFPは散漫で、気まぐれで、曖昧であるように見えます。
彼女らは道楽半分に事をする人・好事家・探求者です。
彼女らは、単一の主題領域に時間を取られるにはあまりにも多くの領域があると感じ、深みに飛び込むのではなく表面的な部分をさっと撫でます。
さらに、Neは散開的な機能であるため、auxiliary functionである判断機能(TiまたはFi)の真剣な使用を避けるENPは、遭遇するさまざまな異種パターンを結びつける統一的理論を開発できない可能性があります。
むしろ、ENPは、世界が複雑すぎること、あるいは普遍的または形而上学的法則を識別するための変数や偶発事象が多すぎることを示唆しているかもしれません。
例えば、ウィリアム・ジェイムズの実用主義のより偶発的な、あるいは実用的な真理に賛成することで、Neの形而上学に対する非重視性を見ることができます。
TiはTeの方法に懐疑的で抵抗しているのと同じように、内向的直観(Ni)はNeの方法と作用に注意を払っています。
ITPが多くのETJの規則や手続きを、不必要または最終的に役に立たないと見るのと同様に、INFJやINTJは、ENPが毎回の新しい理論や仮説の作成に多くの時間と労力を費やしていると見るかもしれません。
なぜなら、Niは多数のことを説明できる普遍的なパターンを見つける傾向があるからです。
たとえば、「ホログラフィック宇宙」という概念は、たとえどんなに小さくても、全体の情報が各部分で見つかることを示唆しています。
フラクタル現象もこれに当てはまるかもしれませんが、それは「近くからのものは遠くからのものと同じ」と言われています。
INJは、これらの基本的な繰り返しパターンを理解するために努力することにより、自身のアプローチがNeよりも効率的で効果的であると感じやすくなります。
ENPは、Niのアプローチが収縮しすぎている、狭すぎると感じるかもしれません。
ENPの世界は新しい可能性に満たされているので、その可能性を制限または規制しようとする考えには、特に発達の早い段階では魅力をほとんど感じないかもしれません。
Ne:「世界を理解する最善の方法は、多様性の中でそれを探求することです。」
Ni:「世界を理解する最善の方法は、すべての基礎となる統一的なテーマとパターンに焦点を当てることです。」
外向的感覚(Se)vs. 内向的感覚(Si)
ENPの様に、外向的感覚(Se)タイプ、つまりESTPとESFPは多様性の中で世界を体験することを余儀なくされています。
彼女らは感覚的で物質的な新鮮さを愛しています。
彼女らは新しいファッション・テイスト・経験を楽しみます。
ESPにとって、Siアプローチは過度に保守的かつ平凡に見える可能性が高いでしょう。
対照的に、内向的感覚(Si)タイプ、つまりISTJとISFJは新しい感覚体験を追いかけたり、過剰な物質財を消費する必要はないと感じています。
新しいものを買う代わりに、ISTJとISFJは、自身がすでに持っているものを使い、新たなニーズが発生したときにそれを満たすために機知を使用します。
彼女らは一般的に、過去の経験(Si)が、自信と確信の感覚ある生活を忠実に守るための適切な基盤を提供していると感じています。
Se:「人生を生きる最良の方法は、あらゆる多様性の中でそれを体験することです。」
Si:「人生を生きる最良の方法は、私がすでに知っていること、「実証済みの真実」に従うことです。」
外向的感情(Fe)vs. 内向的感情(Fi)
ENFJとESFJは、外向的感情(Fe)をdominant functionとして使用しています。
他の外向的機能と同様に、Feは広範です。
EFJは幅広い対人関係の影響力とつながりを求めています。
他の人と出会い、指導し、サポートする機会を楽しみます。
内向的感情(Fi)を使用するINFPおよびISFPは、幅広い対人関係の新規性を求めてはいません。
代わりに、IFPは少数の人、動物、または関心を持つ人々に対する強力な愛着(Fi)を発達させます。
他の内向的機能と同様に、Fiは広がりを差し控え、集中性に賛成し優先します。
IFPは、創造的な取り組みを通して、熟考によりFi価値観と世界観を洗練するために多くの時間を費やしています。
EFJは常に人々とつながることで感情機能を洗練していますが、IFPはより内向きの方法でそうしています。
Fe:「人生とは、できるだけ多くの人々を助け、影響を与えることです。」
Fi:「人生とは、強く愛し、個人の嗜好や価値観を絶えず改良することです。」
最後に
最も興味深いのは、それぞれのタイプが内向きと外向きの両方の機能で構成されているという事実です。
したがって、私たちの誰も純粋に内向的または外向的な行動を示すことはありません。
確かに、優勢な内向的機能を持つ者は、より内向的な傾向を示すでしょうが、彼女らはその外向的機能に関連する特性によって補完されます。
例えば、INTPは内部集中的な内向的思考(Ti)と内向的感覚(Si)と散開的な外向的直観(Ne)と外向的感情(Fe)とを組み合わせます。
これは、もちろん、競合するニーズ(要求)と優先を求める欲望のために、それぞれのタイプ内で進行中の緊張を作ります。
課題は、個別的にまたは集合的に、これらの対抗する力を最適に活用しバランスをとる方法を見つけることです。