善と悪-INTP:LBP

LBP理論, INTP

INTPは状況に適用的な救済者であり、詳細の複雑さとデータの可能性を理解することに優れます。

物事をより良くするための方法は無限にあります。

彼女らは欠陥を見つけ、他者が決して提起しようとしない疑問を呈することによって詳細を探求し、方策を設計します。

INTPの認知ステップ

1 2 3 4
知覚 判断
詳細(●) 観察(○) 行動(●) 原則(○)
Ti Ne Si Fe

 
INTPは自身の正確さと有用性を誇りに思う傾向がありますが、その内面には子供のような奇抜さと、解決すべき問題を抱えている人々に対する保護的な愛が潜んでいます。

若いINTPは子供の頃から可能性に興奮します。

究極の「アイデアの人」であるINTP は、物事を行う新しい方法や、周囲の世界を活用する新しい方法に興奮します。

 
ENTPは全世界に向けて「私に何ができるの?」と疑問を呈して全世界にアプローチするのに対し、INTPは「これを使って何ができるの?」という疑問に答えるために、常に新しくてエキサイティングな方法を探します。

子供のINTP

INTPにとって世界は、何十億もの方法で学習・探索できる素材で溢れています。

彼女らはサイエンスフィクションの領域で魅力的なアイデアを見つけたり、自身の想像力の頂点に達することができる発明をしたりします。

 
子どものINTPは、目の前の世界が、自身の心が提供する概念的興奮とはほとんど一致していないように感じることがあります。

INTPが周囲で目にするエキサイティングな選択肢を他者が理解できないため、INTPは自身の価値を評価しない人とアイデアを共有せず、一人でアイデア楽しむことを好み、引きこもるかもしれません。

INTPの恐怖

INTPは知識の広さよりも深さを好み、自身の選択した分野について知るべきことを「すべて」知ることを好みます。

彼女らの心は、潜在的な状況で何が機能するかを具体的に詳しく理解することを優先します。

 
彼女らは、特定の分野について、知るべきことを「すべて」探求し、理解することを愛します。よって、彼女らの頭で処理できない状況が想像されることはありません。

INTPにとって、すべての状況はそれぞれ異なります。なので、彼女らは各状況で使用する可能性のあるすべてのツールを理解する必要があります。

ただし、世界は広すぎて、すべてについて「すべて」を知ることはできません。

そのため、彼女らの心は最も関心のあるいくつかの分野を選択し、その分野について「すべて」を学びます。

 
これにより、INTPには3つの選択肢が与えられます。

1つ目の選択肢

INTPは、自身の周りの世界を構成する情報やデータの特定的な箇条書きを調べることに優れますが、それらすべての箇条書きがどのように総和されて世界とその仕組みの全体像を作り上げるかを把握するのに苦慮します。

INTPにとって宇宙(世界全体)は恐ろしい場所であり、ズームアウト視点的な原則を明確にしようとすると、過度に単純化された一般論や、世界は同じことを二度行うことを期待できない混沌としたものであるという結論に行きつきます。

これにより、INTPは「INTPの恐怖」に陥ります。

自身の専門外の世界に対する憤り、「すべて」の種類の情報に専門化しなければ自身が二流になるのではないかという恐れに駆られます。

 
これにより、INTPは最初の選択肢を得ます。

このINTPは、自分の専門外の知識は役に立たない、重要ではない、知的ではない、とほのめかそうとします。

この最初の道を歩むINTPは、特定の概念的データと状況分析に優れることが唯一の知性であるという文化的な固定観念を主張する必要性を感じ、自身が他の専門分野を持つ人たちに劣っていると感じないようにします。

 
しかし、INTPが16タイプの中で「最も賢い」という文化的な信念と期待は、他のすべてのタイプの場合と同様に有害です。

各タイプはそれぞれの専門領域において「最も賢い」のであって、INTPにあらゆる分野で賢いことを期待すると、彼女らに過度のプレッシャーを与えることとなります。

本当に彼女らが好きな分野に集中したいときは、すべてのタイプの専門分野において優れていることを期待すべきではありません。

 
私たちの文化は、INTPの精神的な強みにフォーカスしています。そして、INTPが試したいと思う様々な分野に挑戦し、経験し、上達することを文化的に禁じています。

しかしINTPは、特定の種類の専門分野だけが得意であると考えるのではなく、「すべて」に特化する自由があり、すべの中から好きな専門分野を選択してよい、と感じる必要があります。

 
そしてもちろん、INTPの賢さが「唯一の」種類の賢さではありません。

ESTPの機知、ENFJの洞察力に富んだ才能がどれほど過小評価されているか。ISFPが状況にもたらすの、ENFPが人々の可能性に何を見出しているのか。

どのタイプも健全であれば、好きなことに関して最も「賢い」のです。

タイプはチームであり、どれかが欠けると全体が崩壊します。

 
この最初の選択をしたINTPは、奪われたり追い越されたりすることを常に恐れ、専門外の知識の正当性を否定することで視野を狭くし、絶え間なく他人と比較されていると感じ、自身が他に優越できないほど自身の知識を薄くしてしまうでしょう。

このINTPは、絶え間ない権力闘争の中で、最終的に以前よりも自身の価値が下がったと感じるでしょう。

2番目の選択肢

INTPの2番目の選択肢は、他者が「自身の専門分野を矮小で、非現実的で、重要ではない」と軽視することを受け入れることであり、自身にとって重要だと思っていたことは、実際にはそれほど重要ではなかったと信じることです。

彼女らは周囲に把握した可能性や選択肢に関して、他人を困らせないよう努めます。

INTPにとって、自身の専門性を、自身の知識と理解をもって達成できる物事に適用せず、データのみに限定することは簡単です。

自身の重要性について軽蔑されるINTPは、自身が世界にどれだけ提供しなければならないのかを理解せず、自身を非常に卑下する可能性があります。

3番目の選択肢

しかし、INTPが代わりに、特定の情報の好きな分野を深く掘り下げる許可を自身に与え、愛する情報を通じて潜在的有用性の世界を探索することを楽しむとき、立ち上がって宇宙がどれほど巨大であるかを認識し、学ぶべきことがまだたくさんあるという事実を楽しむとき、物事を解決することに内在する英雄的な行為を喜んで行うとき、INTPは可能性を明らかにする問題解決者となり、どんなジレンマからでもすぐに抜け出す方法を見つけ、状況の複雑さを理解し、各瞬間(moment)を活用して結論を導き出し、周囲の人全員への支援と利益のために最大限の効果を発揮させます。

INTPは正に錬金術師です。

フィクションのINTP

INTPは解決策の専門家です。

法医学人類学、考古学、フォース、、詐欺師、吸血鬼、岩石など…何についてすべてを知ろうと決心するかに関わらず、概念的な専門知識を提供してくれてるINTPは、フィクションでの頼りになる存在です。

彼女らは、自身の空想をくすぐるどんな分野においても愛らしくて、常にその分野に喜びを見つけます。

 
INTPは知覚タイプとして、目的地に到達することよりも選択肢を楽しむことを重視しており、INTPが情報そのものの楽しさを熱心に私たちに示してくれるのは必然です。

 
彼女らは主人公となることもできますが、多くの場合、賢者、科学者、図書館員であったり、古代のルーン文字や地元の習慣の知識を使って状況を解決するノウハウを提供する役割を持っていたりします。

彼女らはドライで冷笑的なユーモアのセンスを持ち、また同時に、自身のアイデアについて子供のような熱意を持っています。

 
INTPは表面を繕わず、状況の欠陥を率直に指摘することができます。

彼女ら自身はそれを後悔するかもしれませんが、友人に対してもありのままに言えるキャラクターには、視聴者としてはどこか新鮮な気持ちが生まれます。

また、彼女らはしばしば機転に欠けますが、それを献身性で補います。

悪のINTP

本質的に、悪のINTPは虚無主義者です。

多くのINTPは、最も苦手な領域(Feによる「原則」)と同様に、世界の意義についての視点に欠けますが、INTPは、世界の意義を理解しようと奮闘していることに関して脅され、他の人たちの意義を破壊したいと思うと悪に変わります。

周囲の世界を、巧妙かつ適応的に破壊する彼女らの能力は非常に恐ろしいものです。

 
悪のINTPは常に主人公に対する主張を持っており、宇宙が暗く無意味な方法で機能することを証明することに熱心です。

誰も特別であってほしくないのか、すべての人が動物的であることを証明したいのか、宇宙そのものを破壊したいのかにかかわらず、彼女らは常に「それが人間の行いだ!」と主張したり、その他の過度に単純化された普遍性を証明しようとします。

 
INTPは、普遍的な規模と重要性を持つ疑問に対して答えることが苦手です。しかし、宇宙の背後での働きを優先する心を持っているタイプ(IJ)にとっては簡単に答えが思い浮かぶことを認識する必要があります。また、自身はそのような疑問に答えなくてもよいということを理解することも重要です。

世界や人生が無意味であると感じないようにするために、INTPには、さまざまな強みを提供する仲間や、自身の強みを尊重し評価してくれる友人という優れたインフラストラクチャが必要です。

 
善でも悪でも、強力なINTPは、自身の周囲に潜在的な機会を見つけ、どこを見ても解決策を見つける能力を備えているため、自身が選択したことは何でも見事に得意とします。

Posted by melancoly